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外国人雇用が進むインバウンドビジネスの現場~「訪日外国人で売上を2倍にする方法」セミナー

2015.04.24

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先日の日本政府観光局(JNTO)の発表によると、訪日外客数が3月に単月過去最高の152万6千人を記録した。しかしながら、現場では、語学などの受け入れ環境整備で苦戦しているところも多いという。一方で、外国人を雇用することで、売上を伸ばす企業も増えてきている。

 雇用のダイバーシティ化、外国人の有効活用を考えてほしいと説くのは、HRソリューションズ株式会社、代表取締役武井繁氏。就労人口が減り続ける中、オリンピックまでの5年間は、確実に人材需要は増え続けると考えられる。そこを支えられるのは、平成に入ってから、4倍に伸びた外国人留学生。意欲やホスピタリティがあれば、国籍は関係なく働くことは可能。日本に在住する100万人以上が働きたいが、言語の問題から働けない状況にあるのだという。日本語を話せる、聞けるが、読み書きができない場合が多い。そこをサポートすることで、外国人採用の拡大に繋がるのではないか。

 また、ターゲットを決めて、ターゲットを知ることが極めて重要であると唱えるシトラスジャパン株式会社、執行役員渡辺紀章氏も、言語だけではなく、相手の文化や風習がわかっているネイティブのスタッフがいることも売上向上の要因となると語っている。

 新千歳空港内土産物店舗やネットショップを展開する株式会社山卜小笠原商店(小笠原代表)は、2012年頃から、新千歳空港に訪日外国人(特に台湾、香港から)が増えてきたと説明する。1999年より行っているウェブでの販売を外国人向けにしたところ、少しずつ売上が伸びてきていたが、通翻訳など、やり取りに時間がかかっていた。そこで、留学生をアルバイトとして雇用し、卒業後は正社員として採用したのだ。50万円以上するような高額な商品でも、「どのような工程で作られたか」、「どこで作られたか」など、外国語で説明できると、安心して買って頂けるのだ。
 
 今年2月、HRソリューション株式会社は、インバウンドビジネスに取り組む企業の経営者や営業責任者を対象にセミナーを開催。成功事例を挙げて、外国人雇用がもたらす集計増加の可能性について発表した。大盛況に終わった同セミナーは5月と6月にも開催が決定。外国人スタッフ採用の成功事例はもちろん、訪日外国人客の獲得、外国人従業員の募集・採用から受入れ・定着までの施策、そのための多言語化対応や、現場の声を聴ける好機会となり、企業での外国人雇用への関心が高まっていることが伺える。

HRソリューション株式会社主催特別セミナー「多言語対応、元年。訪日外国人で売上を2倍にする方法」

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http://u111u.info/kgi5

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