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クレジットカード決済ができないと外国人に思われ、3,300億円の機会損失に

2015.09.18

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出典:やまとごころ.jp

訪日外客数の伸びにともなって、ショッピング需要も盛り上がっている。昨年の免税枠拡大以降、対前年度比が大幅にあがった店舗も珍しくない。

しかし、日本は大きな機会を損失していると警鐘を鳴らすのが、ビザ・ワールドワイド・ジャパンの龍武史氏。
今月16日、同社が主催するセミナーで、「決済インフラ」の課題とVisaの取り組みと題して龍武史氏が登壇した。

海外の26の国際都市と比較した場合、交通アクセスが高い評価がある一方、ショッピングや支払いについて評価が低いというアンケート結果がある。

それを裏付けるように、クレジットカードが使える店が少ないとガイドブックに書かれている。理由としては、店の入り口やレジ脇にクレジットカードが利用できることを示すアクセプタンスマークが付いてない店舗が多いからだ。同社の調査によると、クレジット決済ができるにも関わらず、掲出していない店は92%のぼった。

アクセプタンスマークがあると、利用客の利便性、安全性、不安解消につながる。83%が表示のある店を好む傾向だ。実際にアクセプタンスマークを掲出したところ、平均単価があがったという調査結果がある。

その上昇率をもとに同社が試算したところ、年間3,300億円の機会損失をしていることがわかった。

クレジットカードの取り扱い店舗に、アクセプタンスマークの掲出をしてもらう取り組みをしていくと龍氏は締めくくった。

 

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