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【レポート】富裕層の満足度を高めるために!地方自治体の連携がスタート

2016.04.25

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出典:やまとごころ.jp

富裕層向けインバウンドプロモーションを地方自治体が連携して行うことを目的として設立された、日本ラグジュアリートラベルアライアンス第1回会議が4月22日京都市で開催された。メンバーは札幌市、石川県、高山市、京都府、奈良市、和歌山県、京都市の7自治体、それにオブザーバーとして観光庁、JNTO、近畿運輸局も参加した。冒頭、初代観光庁長官本保芳明氏の講演が行われ、富裕層に対する理解の大切さ、観光をブランド化することの意義、民間のがんばりをサポートする必要性、官にしかできないマスタープランをしっかり策定することなどについて話があった。

続いて京都文化交流コンベンションビューロー赤星氏からラグジュアリートラベルマーケットの現状について説明がされた。ラグジュアリー層が旅行に求めるものが爆買いに代表される「消費」から一生に一度といった「体験」へと変化していること、日本の課題として情報発信不足や地域DMOが発展途上ということなどがあげられ、ファムトリップを中心とした具体的な京都の取り組みについても報告があった。

旗振り役となった京都市三重野氏からは当アライアンス設立の趣旨について。富裕層誘致を各地域が「点」で行っているため「日本」が全体として富裕層のデスティネーションとして十分認識がされていないことなど現状の課題を説明した後、アライアンスで行う3つの具体的取組をあげた。
1) 富裕層マーケットの情報収集、各地域の取組の情報交換
2) 海外富裕層向け共同プロモーション
3) 海外富裕層向けの受入環境の向上
そして目指す姿として、ラグジュアリー層の訪問先としての日本の確固たるブランド化、受入環境のレベルアップ、シームレスな富裕層訪日旅行の実現と誘客の拡大をあげた。

次回は6月に札幌市で開催予定。7〜9月に参加自治体を巡る富裕層向けファムトリップを2パターン実施し、結果検証のうえ来年度以降の取組内容を検討していくとしている。

会議には飛び入りで門川京都市長も出席、富裕層誘客の重要性とそのための自治体連携の大切さを力説し、このプロジェクトに対する京都市の意気込みのほどが伺われた。

 

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