インバウンドニュース
★外国人観光客への多言語対応、居酒屋タブレットから観光情報ガイドまで幅広く
2018.04.11
訪日客の増加により、近年あらゆるシーンで求められる多言語サービス。需要が急速に拡大する中、各地で訪日客の観光に役立つ多言語ツールの導入やシステム開発が進められている。
新潟市では、タブレット端末を使用して多言語で接客するシステム「居酒屋タブレット」を開発している。このタブレットを使えば、入店から注文、会計に至る一連の接客が外国語で可能となる。同市が開発に乗り出した背景には、食事や日本酒を気軽に楽しめる居酒屋は訪日客に人気がある反面、外国語での接客やメニュー作成ができる店舗は少なく、双方にとって安心できるような環境を整えようという意図がある。言語は中国語の簡体字と繁体字、英語、韓国語に対応し、今月より試験的に市内5店舗の飲食店で導入。夏ごろから利用店舗を拡大していくという。
「小さな国際文化都市」を目指す秋田県仙北市では、観光情報を多言語で提供するために、「角館武家屋敷」をはじめとした市内の観光名所にQRコードを設置していく。利用者がスマホやタブレット端末を使ってQRコードを読み取るとクラウド上の観光情報に飛び、360度回転する画像やドローンで撮影した動画など動きのあるコンテンツで観光地の魅力を知ることことができる。今月中に武家屋敷や農家民泊など5ヶ所で導入し、その後も順次増やしていく考えだ。
さらに同市は、今年度は台湾でのプロモーションを展開していくなど、インバウンド誘致に向けた取り組みを強化している。
(やまとごころ編集部)
関連インバウンドニュース
2024.11.18
2024年のベスト・ツーリズム・ビレッジ発表、55地域認定。日本は鹿児島と山形の2地域が選出-UN Tourism
2024.11.01
中国10都市で安全安心に関する意識と要望を調査。訪日客の災害時の不安や対応方法が明らかに
2024.10.21
2024年「世界の持続可能な観光地トップ100」発表。7年連続の釜石含む5地域入選、3地域がシルバーアワード受賞
2024.10.15
2023年の旅行・観光業界、CO2排出量減。持続可能な業界への成長を報告 ―世界旅行ツーリズム協議会
2024.08.29
「ジャパン・ツーリズム・アワード」第8回の受賞決定、持続可能性や地域産業の維持発展への取組を評価
2024.07.16
持続可能な観光に向けた「CopenPay」コペンハーゲンで開始、旅行者の環境に配慮した行動で特典を付与
2024.06.18
オーバーツーリズム対策で富士山五合目ゲート設置、登山者1人2000円徴収
2024.05.21
欧米豪、富裕層の西日本・九州への誘致目指し、広域連携「西のゴールデンルート」アライアンス設立