インバウンドニュース
★アジア・太平洋地域からの訪日旅行ランキング発表 韓国・台湾の半数はLCCを利用
2018.06.27
旅行検索エンジンのKAYAKは、APACの国や地域でサイトを利用する旅行者を対象に調査し、国別インバウンド旅行検索ランキングと訪日時のLCC利用率データを発表した。
調査は、2017年1月1日から2018年5月31日までの間に、オーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、台湾、タイ(アルファベット順)を含むAPAC市場のKAYAKサイトにて検索されたデータを元に実施。なお、旅行期間が2018年1月1日から2018年12月31日までのデータのみを抽出している。
調査結果からは、昨年度同時期に比べ、香港とインドネシアからの日本への旅行検索率に急激な増加があることが分かった。
2018年の旅行先として日本のことを最も検索しているのは香港で、昨年と比較すると、検索上昇率が125%増となった。香港から日本には、格安航空券で約1万円で行くことができ、多くの旅行者が訪日旅行を検討していることがわかる。2位はインドネシアで前年比104%増、3位インド、4位ニュージーランド、5位タイと続いた。また、韓国や中国からの旅行者も前年比40%増を記録していることから、訪日観光客数が今年も増加することが見込まれる。
【APACからの国別インバウンド検索上昇率ランキング】
訪日時のLCC(Low Cost Carrier)利用比率の調査結果からは、台湾と韓国からの旅行者の半数がLCCを利用して日本へ渡航していることが分かった。近年、LCCは東京・大阪といった主要都市だけでなく札幌、仙台、佐賀、沖縄など、多くの都市に就航しているため、LCC利用者の割合が高まっていると考えられる。また、香港、タイではLCC利用率が3割だった。一方で、インドネシア、インド、オーストラリアからのLCCとFSC(Full Service Carrier)の利用比率は1:9となった。
【APACからのインバウンド旅行者のLCC対FSC利用比率】
(やまとごころ編集部)
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