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★災害時の訪日客に速やかで適切な行動を促すサポート機能、ビースポークが提供開始

2018.09.20

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直近の北海道胆振東部地震、西日本の集中的豪雨、そして東日本大震災など災害が多発する中、災害発生時の緊急速報、取るべき行動や避難場所を訪日外国人旅行者に速やかに伝える方法、対策が求められている。今回の北海道の地震では宿泊予約キャンセルが述べ94万人強となり、年々伸びていた外国人観光客数、ひいては国で進めるインバウンド施策にも甚大な影響が出ると懸念されている。

(株)ビースポークはこの状況を受け、1日約3万5千人の訪日外国人が利用しているAIチャットボット「Bebot(ビーボット)」での災害時サポート機能の提供を2018年9月19日から開始した。「Bebot」は、スマホ用の「人工知能コンシェルジュ」で、施設のスタッフに代わって英語や中国語で24時間365日、問い合わせに応じるサービス。利用者は自分のスマホで利用することが可能で、問い合わせ対応の自動化による窓口業務の軽減、言語問題によるコミュニケーショントラブルなどが解消される。

すでにJR東京駅、成田国際空港を筆頭に国内外の宿泊施設、空港、駅などへ導入されているこのシステムに、「緊急速報の発信」「災害発生時に取るべき行動・避難場所を発信」「非常事態発生時に取るべき行動を平時から啓蒙」という機能を追加。カスタマイズもでき、災害情報の案内をそれぞれの施設のニーズに沿って強化できる。この機能導入で、訪日外国人旅行客により一層の安心・安全な旅を提供できそうだ。

(やまとごころ編集部)

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