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★関西を訪れるインバウンド客、被災前に回復。「多言語・災害時対応リーフレット」も配布 

2018.10.18

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台風第21号や北海道胆振東部地震が影響し9月の訪日外国人客数は、前年同月比 5.3%減の216万人と、5年8カ月ぶりに前年同月比マイナスとなっている。なかでも台風21号により空港の一時閉鎖などがあった大阪は、入国管理局関西空港支局によると昨年同月の57万1020人から、ほぼ半減の31万200人(速報値)となった。

free_IMG_7909しかし関西空港の復旧とともに、順調に回復。インバウンド客を呼び戻すためのキャンペーンを、官民一体となって実施していることもあり、関西空港の旅客便が全面再開した9月21日以降の入国者数は、被災前の水準に戻りつつあるという。一時インバウンド客が激減した関西の百貨店も、関西空港全面再開後の9月下旬は前年比を上回るまで回復、10月も順調だという。

そのようななか、関西空港では10月16日、到着した外国人観光客に「多言語・災害時対応リーフレット」が無料で配られた。このリーフレットは災害発生時、外国人観光客への情報提供が足りず混乱を招いたことを踏まえて、大阪府と米保険大手・AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)が制作した。

地震など災害発生時の対応や避難場所、移動の注意点を紹介する他、多言語対応の災害情報サイトにつながるQRコードを掲載。周りの日本人に「一緒に行動させて」などと伝えることができるよう、指さし会話も掲載されている。

リーフレットは、折りたたみ式でパスポートにはさんで持ち歩ける大きさになっており、英語版と中国語版計4万部を制作。リーフレットはJR大阪駅や南海難波駅にある大阪観光局の観光案内所でも入手することができる。今後は、韓国語版やタイ語版も作っていくという。

(やまとごころ編集部)

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