インバウンドニュース
★ジャパンブランド調査2017結果発表。日本への好感度トップは東南アジア、中国・地方の成長都市の訪日意欲に期待!
2017.05.19
日本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外展開する「クールジャパン」関連事業の一環として、海外20か国、地域を対象とした「ジャパンブランド調査2017」が実施された。
本調査は、親日度や訪日旅行意向、訪問地域とその理由、日本および日本産品に対する興味関心やイメージに関するデータと知見の収集を目的としており、調査は、2011年から毎年、対象エリア、サンプル数、設問項目の追加を行っている。また、2016年からは、最近のインバウンド需要に応えるべく旅行関連の設問を増やしている。
調査結果から、日本のことが好きな国・地域は、タイ、フィリピン、ベトナムが同率1位であり、訪日意向が最も高いのは、フィリピンで、ベトナムではスコアが大幅に上昇するなど、東南アジアにおける日本への好感度が伸びていることがわかる。訪れたい日本の都道府県は、全体では1位が東京となり、京都、大阪、北海道、沖縄が続き、定番のエリアが人気だが、国籍別では、中国、香港、台湾では北海道が1位、欧米では、広島県がTOP5にランクインするなど、欧米とアジアでの人気エリアの違いが明確に表れた。
アジア諸国の行きたい国、地域は、多くの国で日本が1位になったが、中国、韓国、インドではアメリカがトプとなった。特に韓国においては、日本は9位となり、行きたい国の上位を欧米豪が占めた。
一方で、中国は、北京、上海、広州の三大都市圏では日本が2位となったが、地方の成長都市では日本が1位となり、今後訪日観光客が三大都市圏から地方都市へシフトする可能性が高いことがわかる。また、中国三大都市圏の日本でやりたいことTOP3が「日本食を食べる」「自然・景勝地観光」「温泉入浴」であったが、地方の成長都市のそれは「日本食を食べる」「自然・景勝地観光」「ショッピング」となっており、今後は、地方都市からの観光客による買い物消費も期待できそうだ。
(執筆:やまとごころ編集部)
<ジャパンブランド調査2017概要>
目的:食や観光、日本産品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態の把握
対象エリア:20 カ国・地域
中国(グループ A=三大都市圏:北京、上海、広州、グループ B=地方の成長都市:深圳、天津、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、大連、西安、青島)、香港、台湾、韓国、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
調査手法:インターネット調査
対象者条件:20~59 歳の男女 *中間所得層以上
サンプル数:中国は A・B200 名ずつ計400名、アメリカ400 名、それ以外の地域は各200名で4,400名
調査期間:2017年2月13日~3月10日
調査結果(抜粋)
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