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★ムスリム旅行者向けおもてなし整備、各地で進む

2017.11.22

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イスラム圏からの訪日観光客数が増加する中、ムスリム(イスラム教徒)旅行者の受け入れ態勢を整え、誘客を図ろうとする動きが各地で加速している。

近年、ビザの規制緩和により、インドネシアやマレーシアといった東南アジアからの訪日ムスリム旅行客が増加する神戸市の人工スキー場六甲山スノーパークでは、2016年よりムスリム旅行者向けの礼拝所を設置。さらに、今年からは豚肉やアルコールなどの摂取を禁じるイスラム教の戒律に適したハラールフードの販売を開始し、受け入れ態勢を整備している。

浅草の東京都立産業貿易センター台東館では11月21日~23日、「ハラールエキスポジャパン2017」が開催されている。今年で4回目となる同イベントは、GO HALAL,GO GLOBALというスローガンのもと、ムスリムによる訪日旅行の促進・ハラール製品およびムスリム向け商品の輸出拡大・日本における多文化共生の実現の3つをテーマに官民さまざまな出展者が交流や発信、商談を行なった。

株式会社サニーサイドアップは、復興庁が進める、新しい東北プロジェクトの一環で、ムスリム旅行者がストレスなく東北地方を巡る環境を整備するMUSLIM FRIENDLY TOHOKUキャンペーンを1日よりスタート。東北地方の主要ホテルで、礼拝所やハラールフードなどへの理解を深め、ムスリム客を招くための新たなおもてなしについて学ぶワークショップを開催するなど、取り組みを進めている。

(やまとごころ編集部)

出典:

JAPAN style 訪日ビジネスアイ
浅草経済新聞

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