インバウンドニュース
2018年の訪日クルーズ旅客数前年比3.1%減の245.1万人。中国・台湾発が減速、日本発及び世界一周は好調
2019.07.08
6月27日、国土交通省が2018年の「訪日クルーズ旅客数とクルーズ船の寄港回数」を集計、確定値を発表した。クルーズ船の日本港湾への寄港回数は、前年比6.0%増の2,930回に。内訳は、外国船社運航のクルーズ船が1,913回、日本船社運航のクルーズ船が1,017回となる。しかしながら訪日クルーズ旅客数は245万1000人で3.1%減となった。
日本全国の139の港湾にクルーズ船が寄港したが、寄港数が多い順に港湾をみると、博多港が279 回(前年326回)と4年連続でトップになった。2位が那覇港243回(前年224回)、3位は長崎港220回(前年267回)。ただしこれらには、日帰りクルーズと船内泊のないクルーズ船の寄港の数値は含まれていない。
方面別に見ると、中国発のクルーズが999回(対前年比15.5%減)と減少し、台湾発のクルーズも247回(12.1%減)と減少した。その一方で、日本発クルーズが589回(21.9%増)と増加し、その他の世界一周クルーズ等も78 回(16.4%増)と増加があった。
中国発クルーズの減少は、中国のクルーズマーケット急拡大に伴い、各社が配船を急増させ競争が過熱した結果、マーケットが軟化し調整局面に入ったからと考えられている。2019年もこの傾向が続くと見込まれ、2020年に向け中国マーケットへのクルーズ船の配船増加を表明するなど、回復に向けた取り組みを進めている。国土交通省は、国際クルーズ拠点の形成やクルーズ船寄港回数の増加への取組みを官民連携で進めることが必要だ。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
-
2025.03.14
旅館・ホテル市場の売上高、24年度は過去最高の5.5兆円の見込み。インバウンド獲得で前年度比「増収」は3割超え
-
2025.03.11
2024年の越境ECレポート、日本の売れ筋商品や人気カテゴリが明らかに ーイーベイ・ジャパン
-
2025.03.07
検索ワードから分析、2024年末〜2025年春節の訪日客購買動向。1位となった商品は?
-
2025.03.05
日本の飲食店の2024年予約動向、インバウンド予約数は過去最多。「Googleで予約」が大幅増
-
2025.02.26
免税対応の小売店「2026年免税制度改正」の認知率は約65%。改正に向けた準備状況は?
-
2025.02.21
2024年の日本酒輸出動向、金額2位のアメリカは前年比125.9%増、EUは過去最高を記録。トップの中国は減少
-
2025.02.12
訪日客の購買動向を土産物屋で調査、リピート購入問い合わせ「あり」が8割近く。オンライン購入の整備が課題に
-
2025.02.04
春節期間中の免税店実態調査、6割が売上10%以上増。2026年免税制度改正の認知率は?