インバウンドニュース
海外からのヨットオーナー富裕層誘致に向け、神奈川県三浦市がスーパーヨット誘致委員会を設立
2019.08.30
神奈川県三浦市は、世界的なスポーツイベントが日本で開催される2019年、2020年の県内へのスーパーヨットの誘致を図るため、13の団体や企業と共に「三浦市スーパーヨット誘致委員会」を設立した。横浜でのラグビーワールドカップ、江ノ島での東京オリンピック・パラリンピックのセーリング競技などを機に、県内にスーパーヨットが寄港されることを期待する。
スーパーヨットとは、一般的に世界の超富裕層が所有する全長24m以上の大型クルーザーのことで、近年隻数が増加傾向にある。滞在期間が長く、停泊先での経済効果が非常に高いことから、日本国内でもインバウンド経済の新しい活性源として注目されている。三浦漁港は都心から近く、イベント停泊をきっかけにした観光やメンテナンス・給油などの消費での地方創生、ひいては水産業などの振興も期待される。
まずは、ラグビーワールドカップに合わせ、スーパーヨットの誘致・受入を試行実施する。現在、二町谷や低温卸売市場横、花暮、向ヶ崎の岸壁4カ所が受入の候補地として挙がっている。実施後、実際的な岸壁利用上の課題、地域への経済効果などを検証し、東京オリンピック・パラリンピックでの実施に関する方向性を纏めていく考え。
実施に携わる団体は、リビエラリゾートと安田造船所となる。安田造船所によるリゾート開発計画も二町谷で進行中だ。受入調整の業務は、スーパーヨットの誘致活動やヨットとの連絡調整、受入に伴う出入国や停泊手続の手配代行など。委員会メンバーと担当団体の「スーパーヨット受入調整会議」も設置し、岸壁利用や停泊時のサービス提供などの事項を調整していく。
(やまとごころ編集部)
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