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口座なしでもアリペイが利用可能に 短期海外旅行者の取り込み狙う

2019.11.13

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アリペイ(Alipay)は11月5日から中国を訪れる海外旅行客がアリペイを通してモバイル決済を使用できるミニプログラム「Tour Pass」のサービスを開始した。

これまでアリペイを利用するためには、中国国内の電話番号と中国の銀行口座が必要とされており、中国に短期滞在する海外旅行客は利用できなかった。そこで今回、アリペイでは上海銀行と協力し、プリペイドカードへの入金でアリペイのモバイル決済サービスを利用できるようになるミニプログラム「Tour Pass」の提供をスタートさせた。

利用方法はまず、スマートフォンにアリペイアプリをインストールし、所定の情報を登録する。次に、自身のクレジットカードから、上海銀行が提供する専用のバーチャルプリペイドカードに人民元をチャージすれば、中国国内で90日間に限り、アリペイアプリを使ってレストランや店舗で支払いが可能となる。プリペイドカードへの最低入金額は100人民元、上限は2000人民元まで。有効期限は90日間で、有効期限以降は残高が自動的に払い戻される。

アリペイは中国で最も人気があるデジタル決済サービスであり、中国ではレストランやホテルだけでなく、様々な生活サービスがモバイル決済をベースとして展開されている。海外から中国を訪れる旅行者にとっては、今回のアリペイによる「Tour Pass」サービスの提供により、滞在中の利便性が高まることが期待される。

(やまとごころ編集部)

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