インバウンドニュース
訪日中国人富裕層に向け、日本の上級クラスの地方旅行体験を提供するサイトを来年春開設へ —Trip.comグループと電通が提携
2019.12.09
中国国内でオンライン旅行プラットフォーム「Ctrip」を展開するTrip.comが、電通と戦略的業務提携を締結し、訪日中国人富裕層向けの上質な地方旅行体験を提供するサービスを立ち上げる。2020年春に開始予定で、「日本のその地方でしか出会えない体験・モノを厳選した地方旅の高級セレクトショップ」がコンセプトだ。
Ctripは、オンライン旅行プラットフォームとして中国の市場シェアが50%以上あり、2018年に訪日した中国人観光客800万人のうち半分以上がこのプラットフォームを通じて旅行予約をしている。電通は地域グループのネットワークを活用し、地域ブランディングやプロモーション活動を展開しており、今回の提携では両社が相互協力し、日本の文化・歴史・料理・芸術などの分野で中国人にまだ知られていない旅行資源を開発。地方において唯一無二の独自性や発見に導く特別感のある旅を提供していく。
具体的には、地方自治体と連携して訪日中国人富裕層のニーズを踏まえた旅行商品を開発、その商品販売と各地域への実際的な送客を行っていく。中国人客に特化するインバウンド課題に対応し、サンプリング、特別協賛ツアーなどと行った企業発信のプロモーションも実施する予定だ。
Trip.comはこれからのウィンタースポーツシーズンにおける訪日旅行者拡大に向け、JTBとも12月3日に提携を行った。中国人訪日客の旅行トレンドはモノ消費からコト消費に移っており、大都市だけでなく地方の魅力や、文化生活に触れる体験を求めているという。
(やまとごころ編集部)
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