インバウンドニュース
免税販売が可能な自動販売機を2021年より訪日外国人旅行者向けに設置、地方を含め免税店数の増加を促進
2019.12.16
観光庁は2021年10月1日から、免税商品販売ができる自動販売機を免税店に設置し、無人でも、また外国語対応が難しい地方部でも免税販売を可能にすると発表した。訪日外国人旅行者への販売機会を広げて外国人の旅行消費額を上げるとともに、地方での更なる免税店増加を図っていく。
現在は、免税店の許可申請に必要な人員を店のカウンターに配置することが要件となっているが、免税を自動化、無人化することで販売側には負担が少なく、訪日外国人側にとっても気軽に購入できるメリットが生まれる。また、このところ訪日外国人旅行者向けにキャラクターグッズなどの土産物を販売するIoT技術を搭載した自動販売機が人気を得ているが、事業者からこのような従業員なしで販売する物品を免税対象に加えて欲しい、との要望が出ていた。
自動販売機での手続きの一例として、パスポートで本人確認を行っていたところを顔認証機能に、パスポート情報の読み取りを文字認識機能にと、それぞれ切り替える措置がとられる。
地方部の免税店数は増えている。2012年には4,173店だったが、2019年には52,222店と、7年間で12倍以上の増加率となった。自動販売機導入によって地方では人員の確保が難しかった外国語対応の必要がなくなり、一層の消費拡大に貢献できるとしている。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
手ぶら観光を促進する「免税EC空港駅受け取りサービス」の実証実験スタート、東京駅取り扱い商品を対象に
訪日客がネット注文した免税品を宿泊ホテルへ発送、免税対象にて受け取れるサービス「Tax Free Online.jp」が開始へ
関連インバウンドニュース
2024.03.25
旅行業界初のNFTプロジェクト表彰イベント開催。日本航空、JTBグループなど5プロジェクトがグランプリ受賞
2024.03.18
白馬スキー場観光客数、過去20年最高の80万人が来場。インバウンド利用者数2019年比で141%に
2024.03.11
TikTokが海外クリエイターを九州・沖縄に招聘、観光地の魅力をショートムービーで若年層に訴求
2024.03.05
春節に台湾・香港の訪日客が購入した商品は? 化粧品「リップクリーム」が上位に、北海道のお菓子が人気
2024.02.27
訪日中国人の8割が旅行前に買い物リスト作成、「衝動買いの経験あり」も96%に
2024.02.13
2023年日本酒輸出量、中国と米国の消費減退で前年割れの410億円。韓国、台湾で需要増、高額日本酒への注目高まる
2024.02.05
春節控え台湾で訪日時のショッピング動向調査、半数近くが予算10万円以上。お菓子が最も人気
2024.02.01
冬季オーバーツーリズム解決に向けタクシー活用した「ニセコモデル」。9割がインバウンド、1日平均180件以上と利用好調