インバウンドニュース
しまなみ海道の魅力を世界に発信すべく、愛媛県で新たな取り組み開始。サイクリング文化の発展を目指す
2020.11.02
愛媛県は、2019年11月にナショナルサイクルルートに指定された「しまなみ海道」において、観光客が今まで以上にサイクリングを楽しめるよう、今治市の「来島海峡大橋」を中心に新たな観光振興の取り組みを開始する。
しまなみ海道最大の「来島海峡大橋」は世界初の三連吊橋で、愛媛県側の最初の橋である。点在する島と島を結ぶ景観は圧巻で、橋脚とワイヤーでつながった形が王冠のように見えることから、今回新たに愛称として「クラウン・ブリッジ」と命名した。クラウン・ブリッジが約70kmのしまなみ海道におけるサイクルツーリズムの象徴として、サイクリング文化の発展につなげていきたいという想いが込められている。
しまなみ海道サイクリングロードの愛媛県今治市側のスタート地点にある、今治市サイクリングターミナル・サンライズ糸山には「SHIMANAMI」の文字がかたどられたモニュメントを設置。10月のサイクリングイベントにおいてモニュメントの除幕式を行った。文字部分には愛媛県産の媛ひのきを使用、手前部分がベンチになっている。モニュメントを正面から撮影すると背景にはクラウン・ブリッジが写り、サイクリストたちの新たなフォトスポットとして期待されている。モニュメントの除幕式で中村時広愛媛県知事は「世界に向けてしまなみ海道の魅力を発信していくにあたり、海外にも伝わるよう『クラウン・ブリッジ』と命名した」と述べ、全力で発信していく決意を語った。
また、しまなみ海道でのサイクリングを盛り上げる取り組みとして、2021年3月からローカル5Gを活用したサービスを開始予定だ。事前にアプリをダウンロードし登録しておくと、瀬戸内海の絶景と共にサイクリングしている姿を8カ所程度で撮影し、約1分のオリジナル動画を作成できる。
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