インバウンドニュース
外食産業の上場企業2020年9月売上、9割が減少幅縮小。10月開始の「Go To イート」キャンペーン効果に一層の期待
2020.11.10
外食産業を展開する上場企業の月次売上高に関する動向調査結果を、10月30日、帝国データバンクが発表した。9月の月次データをホームページなどで開示している62社の実績を集計し、分析したもの。野上農林水産大臣によれば、「Go To イート」キャンペーンが開始されて以来、10月16日までに1092万人の予約があったと言う。新型コロナウイルスの感染拡大により深刻な影響を受けた飲食店利用を促す「Go To イート」キャンペーンは、地域ごとに順次開始されていたが、これから全都道府県で食事券販売が開始され利用が見込まれるため、一層の利用者増加による活性化が期待されている。
休業要請期間が9月15日まで延長されていた東京都内の酒類を提供する飲食店では、8月ほどの影響はみられず再び回復基調に転じている。
集計対象となった62社のうち、9月の前年同月比で全店実績を下回ったのは85.5%の53社で、上回ったのは14.5%の9社だった。上回った企業で特筆すべきは「くら寿司」で、鬼滅の刃とのコラボが功を奏して前年同月比で13.9%(8月は0.6%の増加)と大幅に増加した。8月には、前年同月比で下回った52社の中で約6割が30%以上の減少幅だったのに対し、9月は3割にとどまった。また8、9月共に前年同月を下回った企業50社のうち、8月よりも減少幅が縮小したのは45社で構成比では90%に上った。減少幅が拡大したのはわずか5社(構成比10%)と、4社のうち3社で減少幅の拡大があった8月に比べ、かなり好転している。
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