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鳥取県境港市、中国SNS WeChatを活用し訪日客の再誘致や特産品の越境EC本格スタート

2021.04.15

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鳥取県境港市観光協会は、越境EC事業を手がける株式会社ACDと連携し、中国SNSの最大手WeChat(ウィーチャット)を活用した観光情報の発信や地元特産品の販売を、本格的に開始すると発表した。境港市は新型コロナウィルス感染症の拡大前は、米子国際空港や堺港への大型クルーズ船寄港など海外からの足が便利で、新鮮な海の幸や「水木しげるロード」などを目当てに年間300万人の観光客が訪れていた。しかしコロナ禍から国際線は欠航、寄港も中止になるなど訪日客が激減し、2020年度は100万人を割っている。

境港市はこのコロナ禍危機からの打開策として、約12億の中国人が利用する「WeChat」内でACDが日本企業や自治体向けに提供するミニプログラム「WeSearch」を活用し、訪日観光客の再誘致や特産品の越境コマースを強化していく。日本初のサービスであるWeSearchでは、商品やサービスの販売促進から注文管理などを月額定額で自己管理することができる。

2021年3月からは、WeChatの最新機能である短編動画配信サービス「WeChat Channels」(ウィーチャットチャンネルズ)も試験的に導入し、新たな視点での誘客を試みている。このサービスで行なったライブ配信では、わずか2回の配信に2200件のコメントが集まった。特産品販売では、関税ゼロで販売できる越境ECサイト「全日空海淘」で「堺港名品」としてページを設け、国際的マーケットでの本格的な展開を開始している。


▲ライブコマースの様子、越境ECサイト「全日空海淘」では特産品を販売

 

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