5月31日、日本の旅行会社5社、株式会社ティ・エス・ディ、株式会社トランスオービット、株式会社ビュート、株式会社MILE SHARE、株式会社PINKの5社がニューヨークでのワクチン接種支援ツアーの販売を開始した。

日本でもワクチン接種が開始され、医療従事者や高齢者からの接種が始まっているものの、一般成人はいつ接種できるのか、見込みがたっていない状況下で「いますぐ打ちたい」人のための支援パッケージだ。

一方、ニューヨーク市はワクチン接種を観光促進策を組み合わせ、米国外に居住する観光客に対してもワクチン接種を行っているものの、この制度は、明文化されておらず期間も決まっていないため、予告なく中止となる可能性もあると注意を促す。

このツアーで接種するワクチンは、ジョンソン＆ジョンソン製のもので、1回接種で完了し、2回目のために現地で待機する必要がない。その他ツアーには、4つ星クラスのホテル3泊分、JFK空港・宿泊ホテル間の日本語ドライバーガイドによる専用車往復送迎、ワクチン接種会場への日本語ガイドによるサポートと現地24時間緊急電話対応、加えて、日本に確実に再入国するために、日本側が要求する書式で陰性証明書を発行できる日系のクリニックを通しての検査料金と陰性証明書発行料も含まれており、ツアー代金は、2名1組の場合で、1人37万円から。

料金に含まれないものは、日本・ニューヨーク間の往復航空券、食事飲物代金、日本出発前のPCR検査料金、日本帰国後の自主待機料金、旅行傷害保険などで、リスク等の説明を受けた上で同意できる成人を対象に1日4組に限定して催行される。

アメリカでは、ニューヨーク市だけなく、マイアミ、ダラス、シアトルなどでも国外在住者へのワクチン接種が開始され、カナダ、中南米の人々を中心に「ワクチン・ツアー」が人気を呼んでおり、販売代理店によると日本でもメディアに取り上げられた事をきっかけに、関心が高まってきているという。

他にも、海外のオプショナルツアー予約サイト、タビナカを運営するFun Groupと令和トラベルが連携して、ラスベガスとサンフランシスコへのワクチンツアーを提供する。ラスベガスへは6月2日から、サンフランシスコへは6月9日から申し込みが可能。