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東京2020の観光ガイドボランティア、地元を紹介するオンライン体験ツアー開催。バーチャル空間で人との繋がり強化

2021.07.15

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海外からの観戦客受け入れを見送り、主要なスタジアムでの無観客開催など、コロナ禍の感染拡大防止として人流抑制対策が講じられることとなった東京2020オリンピック・パラリンピック。各種規制により案内ができなくなった観光ガイドボランティア「シティキャスト」が、一般財団法人日本財団ボランディアサポートセンターの協力でオンラインツアーを行う。空港・主要駅や観光地で地域の魅力を伝えることを楽しみにしていたボランティアの手で、コロナで希薄になった「人と人との繋がり」を強化し、国内外の潜在的観光客との触れ合いを創生することが狙いだ。

このオンライン体験「City Castによるバーチャルツアー」は、東京2020参画プログラムとして認証されている。同財団とAirbnbが共同制作、Airbnbのプラットフォーム上で実施、9つの自治体が参加し、実際に観光客を案内することができなくなったシティキャストをサポートする。東京2020に付帯する「観光ガイド」として大会を盛り上げる考えだ。ツアー実施はオリンピック期間中の5日間、7月30日、31日、8月1日、6日、7日と、パラリンピック期間中の3日間、8月27日、28日、29日で、このほど予約受付が始まった。

シティキャストの20グループ、89人の有志がグループ単位で「私たちの街の魅力」を案内をし、観光地プロモーションとして役立てる。例えば復興オリンピック・パラリンピックである今回の大会の一環として、 宮城県の都市語り部ボランティアが行う「東京2020大会宮城県・東松島から復興ありがとうツアー」では、震災資料館や東松島グルメ、地元民インタビュー動画、SDGsへの取り組みなど東松島市の復興ぶりを紹介。東京では競技会場の映像を通し、パラリンピックマラソンのコース上にあるパワースポットをトリビアを交えながら紹介、パラリンピックマラソンの特性や共生社会への取り組みなども合わせて解説する。

そのほか、福島県・茨城県・埼玉県・千葉県・横浜市・藤沢市・静岡県が参加する。日本語と英語で開催し、ツアー参加は無料だ。日本財団ボランティアサポートセンター理事長、渡邊氏は「日本の観光地の魅力や東日本大震災からの復興に向けて歩む被災地の姿を、オンラインを通じて国内外に発信できる今回の取り組みは、シティキャストの皆さんにとって大変貴重な機会。この取り組みが大会の機運醸成と共に、大会後のボランティアレガシーの醸成に繋がることを祈念しております」とコメントしている。

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