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オンラインツアー利用動向を調査、地域産品の体験ツアーが人気。参加者の味覚の刺激がカギに

2021.09.06

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宮城大学の「経営情報管理」受講学生が、全国20歳以上の男女1000人(有効回答数)を対象に「オンラインツアー参加経験と利用意向に関するアンケート」をテーマにインターネットリサーチを実施した。生活者起点のリサーチ&マーケティング支援をする(株)ネオマーケティングと共同調査したもので、2021年7月21日〜15日に行われた。

まずオンラインツアーへの興味度を聞くと、「関心がある」としたのは25.5%で、コロナ禍で急成長した新しい観光コンテンツに約4分の1が興味を示している。一般的な地域の映像を閲覧するだけでなく、今後、体験型・参加型のツアーを増やすことが重要だ。

オンラインツアーの経験があるか、またその経験内容を聞くと、体験者は約2割に上り、体験内容で一番多かったのが自宅での地域産品の体験ツアーで、10.6%だった。旅行前の疑似的な体験ツアーへの参加が10.5%、現地の人や他の参加者とのコミュニケーションを図る体験ツアー参加が8.5%だった。参加したオンラインツアーの特徴は、訪問前の事前情報を得られるもの、ツアー中のコミュニケーションがとれるものが人気で、地域の名産品・お土産がセット購入できることをあげた人も多かった。

参加したツアーの金額は、1万円未満が87.8%と過半数を占め、宅配特産品の価格などが影響していると考えられる。1000円未満のツアーもあり、価格帯にあった満足できる内容提供が重要なのではと推測している。参加したツアーの満足度は約7割と高く、オンラインならではの楽しみが人気を集めているようだ。また、5000円未満でオンラインツアーに参加したいと考えている人が、約6割となった。

オンラインツアーへの要望としては、ツアー経験者は、ライブ型かオンデマンド型かはっきりと好みが別れたのに対し、参加経験はないが興味がある人はオンデマンドを見た上でライブに参加したいと答えた人が6割となった。その結果から、トライアルとしてはライブとオンデマンドの両方を組み合わせるツアー形式が有効だとしている。

地域の名産品・お土産がセットで購入できるオンラインツアーに参加意向がある人にどのような品を期待するかを聞くと、約8割が「食品」と答えた。「アルコール飲料」が4割強、「伝統工芸品」が4割弱となり、オンライン体験を強力に補助するのは「味覚」であることが伺えた。

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