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アドベンチャーツーリズム世界サミット、2023年に北海道でリアル開催へ

2021.09.27

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観光コンテンツとして外国人観光客からも人気の高い旅行形態の一つ、アドベンチャーツーリズムの世界的な商談会&イベントであるアドベンチャートラベル・ワールドサミット(ATWS)の2023年開催地に、北海道が内定した。アドバンチャートラベル・トレード・アソシエーション(ATTA)が9月24日、発表した。ATTAは、アドベンチャーツーリズムの持続的な発展を図る国際的な協会で、約100カ国、約1300名の会員から成る。

アドベンチャーツーリズムとは「自然」「文化体験」「アクティビティ」という3要素から、2点以上の要素で構成される旅の形態をいう、いわゆる体験型旅行の一つで、旅をする地域の自然や文化、特徴に基づいて用意された体験メニューへの参加を通じ、新しい価値観や多様性を学び吸収するというもの。代表的な観光地巡りや、買い物など物質的な「モノ」を消費する旅スタイルから、新しい体験から得る自身の内面変化や刺激を求める「コト」体験スタイルへ移すことで、地域の特徴的な観光資源も活かされる、注目のツーリズム・スタイルだ。

アジア初のATWS開催地(2021年9月20日〜24日)となった北海道は、コロナ禍で現地開催を断念しバーチャル開催となったことを受けて、現地での再開催を狙い、招致に向けた取り組みを行っていた。最速となる2023年の開催地に立候補しており、その取り組みが実を結んだ形となった。

旅行会社やメディア、アウトドアメーカー、観光協会、ガイドなどアドベンチャーツーリズムの関係者が世界中から集まるイベントで、AT体験や商談会、セミナーなどが通常4日間にわたって行われる。

旅行者の長期滞在を促し、観光消費額が大きいアドベンチャーツーリズムは、地方の観光業界を活性化させるにあたって重要な観光コンテンツの一つである。2022年は9月にスイスのルガーノでの開催が決定しており、2023年9月の北海道では、アジア初の現地開催となる予定。

 

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