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大分県日田市の地域資産を全国へ発信、盆栽鉢ブランド「ERASHI」誕生。地域の関係人口創出を目指す

2022.03.23

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大分県日田市が長く培ってきた地域資産の魅力を全国へと発信するブランドとして、木と日常をつなぐ盆栽鉢ブランド「ERASHI」が誕生した。

「ERASHI」を手がける株式会社ENTOは、日田市の地域資産に関わる人と関係人口とをつなぐことで地域を盛り上げ、全国へとその魅力を発信することを目指し2019年に設立。JR日田市駅近くでゲストハウスを運営するなど、人と地域資産をつなぐ「関係案内所」としての役割を担っている。

今回立ち上げた盆栽鉢「ERASHI」は、これまで日田市と接点のなかった人が、同市に興味を持つきっかけを作りたいという想いから生まれた。

日田市は室町時代より林業を培ってきた。生活とともにあった木を暮らしの空間に引き込もうと、同社は、江戸時代より一子相伝で技術継承を行ってきた小鹿田焼と共同で、盆栽鉢ブランドを打ち出した。小鹿田焼の重厚な存在感を出しながら、暮らしの中で活かされる民芸ならではの佇まいで、木(植物)を植えた姿が現代の日常空間に溶け込む盆栽鉢が作られた。

小鹿田焼の陶工・坂本創氏とクリエイティブエージェンシー博報堂ケトルのアートディレクター・永井貴浩氏をマッチングし、日田市の風土を愛するプロフェッショナル達と創意工夫を繰り返し、地域資産を活用した高付加価値な盆栽鉢ブランドを完成させた。

名前の由来は、愛らしいという意味の、日田市の方言「えらしい」にある。木と日常をつなぐ盆栽鉢として、人々の生活の一部となり、林業と窯業の2つの資産がそうであったようにこれから続く歴史の一部となるような「ERASHI」(えらしい=愛らしい)存在になってほしいという願いが込められている。

同社は今後も、日田市の資源である「木材」と全国の建築家やデザイナーをマッチングする取り組みである「ENTORunsツアー日田市」など、日田市の魅力を全国へと発信する取り組みを行なっていくと言う。

 

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