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ニュージーランド航空コロナ後の観光の在り方を提言、先住民の文化と精神を機内安全ビデオで紹介

2022.05.10

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ニュージーランドは5月2日、新型コロナウイルス感染拡大防止策として敷いていた国境封鎖を解除した。ワクチン接種証明があり、ウイルス検査で陰性であることを条件に、60以上の国々からの入国者受け入れを再開している。ニュージーランドでは2020年3月以来、厳しい出入国管理で海外からの人の往来を大幅に制限していた。国の経済が観光で成り立っているニュージーランドでは、2年余りの封鎖を経て、待ち望まれた解除となった。

この外国人観光客の受け入れ再開を期して、ニュージーランド航空が新作の機内安全ビデオを発表した。「マオリの神話」と題されたビデオは、マオリ語で人と場所を守るという意味がある「ティアキ」をテーマにしている。マオリ族が使用する伝統的なカヌーを飛行機に見立て、マオリの青年ティアキが空を飛ぶカヌーで、ニュージーランドの守護神たちに会う冒険に出発するという筋立てだ。2018年にニュージーランド航空は、他団体とともに「ニュージーランドを訪れる人々が私たちの国を守るためにできること」をまとめた提言「ティアキ・プロミス」を作成している。今回の機内安全ビデオは、この提言を踏まえたものとなっている。

「我々は地球を先祖からもらったのではなく、子孫から借りているにすぎない」と始まるビデオでは、ティアキとともに海外からの観光客もカヌーに同乗し、同じくカヌーに乗り込んだ添乗員が安全に関する案内を行っていく。ビデオは「皆様を人々・土地・文化を守り続ける冒険の旅にご招待します」と結ばれ、先住民の文化と精神を通して、観光客を旅に誘う形となっている。パンデミック後の観光の在り方に取り組んでいく、新しい姿勢が伺える内容だ。

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