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持続可能な美食の地として注目「ミシュランガイド奈良2023」がデジタルで公開

2023.05.23

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日本ミシュランタイヤは5月中旬に、「ミシュランガイド奈良2023」として、奈良県内の厳選した飲食店・レストランを公式サイトやアプリなどのデジタルで公開した。

「ミシュランガイド公式アプリ」は2019年から世界で利用されているが、日本語のサービスは今年4月中旬に開始されたばかり。地図機能による周辺検索やレストランやホテルの予約機能(レストランの予約は順次拡充予定)、お気に入り登録やマイリストの作成・共有も可能で、調査員のレビューも読むことができる。5月現在、世界37カ国のレストラン1万6200軒、120カ国のホテル6000軒以上を掲載している。

 

掲載軒数に比べてミシュラングリーンスター取得の店が多い奈良セレクション

今回公開された奈良2023のセレクションは、昨年5月に発表した2022年度版発行後に、ミシュランガイドの匿名調査員が奈良県内を再調査したもので、ミシュラン星付き24軒、食の持続可能性に注目したミシュラングリーンスター6軒を含む、全88軒のレストランを掲載。いにしえの食文化を伝える日本料理店から、時代にあった独創性あるイノベーティブレストランまで、新旧交わるものとなった。

昨年12月に奈良市で「第7回UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」が開催されるなど、食を観光誘客に結びつける施策でも注目されている奈良県は、昔ながらの自然農法や環境に負荷をかけない農法を特別なことと捉えずに実践する農家や家庭菜園が多く、自然との共存を継続している。持続可能な美食を実践しやすい風土にあり、ミシュラングリーンスターの比率がセレクション数に比して高いことも特徴だ。

ここで掲載された顔ぶれを紹介しよう。二つ星は2022年版同様、「アコルドゥ」「御料理 花墻(おりょうりはながき)」「白(つくも)」「奈良 而今(ならにこん)」の4軒。一つ星は昨年の評価を維持した18軒に、昨年はミシュランがセレクションした飲食店・レストランとして掲載されており、今回評価を上げた「ダ テッラ」、新たに掲載された「レガ」を加えた合計20軒だった。

「ダ テッラ」は明日香村で家族が育てる100種類以上もの野菜を中心に料理を提供するイタリア料理のレストランで農作物の自給率が100%で、ミシュラングリーンスターとしても認められた。

新たに一つ星として掲載された葛城市の「レガ」もイタリア料理のレストランで、店名は「結ぶ・繋ぐ」を意味するイタリア語。夫婦で営むレストランはまさに奈良の食材や生産者とイタリア料理を結び、イタリアンのレシピと葛城市の郷土料理を結び、店とゲストを繋いでいる。

▶︎ミシュランガイド奈良2023セレクションの概要

日本ミシュランタイヤ株式会社代表取締役社長の須藤氏は、「インバウンドの回復や外食や旅行への回帰が著しいこの時期に、奈良県のおすすめの飲食店・レストランを紹介し、魅力を再認識していただけることを大変嬉しく思います。古都奈良の文化財や法隆寺周辺の仏教建造物など、世界遺産でも有名な奈良県の『食』の魅力を今年も自信をもって皆様にお届けします」とコメントしている。

 

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