インバウンドニュース
日本の化粧品に関するアンケート中国で実施、購入のタイミングや場所・金額が明らかに
2023.08.29
やまとごころ編集部中国や台湾のインバウンド支援をするインタセクト・コミュニケーションズ株式会社が、中国現地で日本の化粧品に関するアンケートを実施し、その結果を発表した。このアンケートの対象は、中国本土の大都市に居住する20歳以上の女性、計522人に対して6月に行われた。対象の属性分析では25〜29歳が一番多く38.12%、月収12〜20万円が32.57%と最も多い。
日本製化粧品を使用したことがあるか、という質問に対して78.9%が「ある」と回答しており、その中で37.7%が「今も使用している」とした。しかし、この中で41.2%が「今は使っていない」と回答。「使用したことがない」という女性も21.1%となった。
日本製化粧品をどこで購入したかを「今も使用している」「使用したことがあるが今は使っていない」と答えた女性に聞いたところ、62.4%が中国のECサイトと回答。次に多かったのは海外越境ECサイトで36.7%となった。「日本旅行時に購入」と「中国国内のショッピングモールで購入」が21.6%と同じ割合になり、3番目に多い回答だった。コロナ禍で訪日できない状況が続いていたことを考えると、日本旅行時に購入が2割強という数字は大きい。
続いて、「訪日した際に購入した」と答えた上記の89人にどこで購入したかを聞くと、免税店購入が最も多く75.3%。ドラッグストアが42.7%で、百貨店が22.5%の順となった。日本製化粧品を購入すると決定したタイミングを聞くと「旅行前から」と答えたのが28.1%で「旅行中に現物を見て」と答えた人24.7%とほぼ同数になった。そして「どちらもある」が47.2%とほぼ半数に達したことから、旅ナカでのマーケティングも旅マエと同じくらい重要であることが伺える。
一カ月に使う化粧品関連のお金は、1万円以下が63.8%で最多となった一方、2万円以上と答えた人も12.6%いることがわかった。購入している商品は「スキンケア・基礎化粧品」(97.7%)そして「日焼け対策・UVケア」(94.5%)がほとんど同じ割合になった。購入金額のボリュームゾーンは「2000円〜1万円以下」で「スキンケア・基礎化粧品」が52.9%、「日焼け対策・UVケア」が69.7%となったが、他のカテゴリーも「2000円〜1万円以下」がボリュームゾーンなことが明らかになった。
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