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Alipay+決済データで日本が人気渡航先2位、地方の決済額が顕著な伸び

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2025年ゴールデンウイーク期間中(5月1日〜5日)、訪日外国人旅行者の日本での消費が前年を大きく上回った。デジタル決済サービスを展開するアントインターナショナルが発表したデータによると、日本はAlipay+を通じた決済額で人気渡航先第2位となった。地方での決済額も伸び、複数県で前年から100%超の増加が確認された。

地方での支出が顕著に増加、複数県で前年比100%超

今回の発表は、Alipay+を通じた複数国のモバイルウォレットでの決済データを基にしたもの。Alipay+は、旅行者が自国の決済アプリをそのまま海外で利用できる越境モバイル決済サービス。現在、世界70カ国、地域の約9000万店で導入されており、利用者は自国の決済アプリをそのまま利用できる。現在、アジアおよび欧州の36のEウォレットに対応しているが、日本では現在19の海外ウォレットに対応している。

調査対象のコア期間中、日本各地で訪日旅行者の支出が活発化し、特に地方での伸びが顕著だった。福井県、和歌山県、群馬県では前年同期間比で決済額が100%以上増加。そのほか、鹿児島、香川、長野、岩手、熊本、滋賀、青森でも大幅な増加が確認された。

支出は「小売」が中心、百貨店・家電量販店が好調

消費の内訳では「小売」カテゴリーが最多となり、特に百貨店や家電量販店での利用が目立った。現地での個別性の高い買い物や体験型サービスへの関心が高まっており、シェアサイクルなど新たなサービスへの支出も見られた。

特に、期間中には一部の百貨店や空港免税店などで旅行者向けの特典提供も行われており、こうした取り組みも支出拡大の一因となったとみられる。

 

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