インバウンドコラム
前回のコラムでは、新任担当者が押さえておきたいインバウンドニュースサイト3選を紹介しました。今回は、情報収集にあたって押さえておきたい3つの視点の1つ「訪日客の動向」について、詳しく説明します。
ところで、押さえておきたい3つの視点について「訪日客の動向」以外の2つを覚えていますか?忘れてしまった方、まだ読んでいない方は、vol.1で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
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vol.1:インバウンド担当者が押さえておきたい3つの視点
訪日客の動向を正しく知り、自社のターゲットを設定する
「とにかく外国人観光客に来てほしい、利用してほしい」と、外国人を一括りにして捉えていませんか。言葉や文化、習慣などが全く違う外国人を一括りにして捉えてはいけません。例えば、10時間以上もの時間をかけて日本を訪れるアメリカ人と、格安航空会社を利用して、わずか1-2時間で、国内旅行感覚でやってくる韓国人では、滞在期間も違えば、行きたい場所、買いたいもの、体験したいことは全く違ってきます。
こういったことを知らないままに、ターゲットや戦略を決めてしまっては、どれだけ予算をかけて施策を実施しても、効果が出ないことは明らかです。
まずは、政府機関が実施する調査データを活用して、訪日客の動向を捉えましょう。また、インバウンドマーケットは目まぐるしい勢いで変化しています。定期的にデータを確認し、トレンドの変化を抑えましょう。
「訪日客の動向」を知るのに役立つデータ3選
訪日客の動向を知ることの重要性を理解したところで、今すぐ役立つデータを3つ紹介します。
日本を訪れた外国人旅行者数を、最速で世に出しているのがこのデータです。毎月15日~20日頃に、JNTOが速報値を発表しています。国籍別にも数値を出しているので、月ごとの数字がどう変化するかなど、インバウンドマーケット全体の傾向や、各国や地域のトレンドの変化を掴むのにおすすめです。
日本を訪れた外国人が日本のどこに宿泊しているか、都道府県別のデータが見られることが最大の特徴です。国籍別のデータも取っているので、まずは、自社の施設がある都道府県に最も宿泊している外国人はどこの国籍の方なのか、調べてみましょう。
なお、このデータは、外国人だけでなく日本人の宿泊統計も発表しているので、データを見るときには注意してください。
外国人旅行者の行動からトレンドを細かく知ることが出来る貴重なデータです。日本には誰と来たのか、団体旅行か個人旅行かといった旅行手配方法や、日本のどこを訪問し、何にどの程度お金を使ったかなど、旅行前~旅行中の動きをつぶさに把握することができます。
四半期に1度更新しているこのデータをしっかりと読み込めば、国籍別の旅行者の特徴を掴むことができ、自社のターゲット決めの助けになります。
なお、上で紹介した3つのデータは、「やまとごころ.jp」でも取り上げています。データは、コピー&ペーストで自由に利用できますので、ぜひ活用してください。
▼「やまとごころ.jp」 DATAインバウンドはこちら
https://yamatogokoro.jp/inbound_data/
次回は、外国人旅行者を捉えるにあたり、『絶対に犯してはいけない過ち』を紹介します。
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