データインバウンド
【訪日外国人数】2018年5月は267万5000人、欧米豪が2桁増
2018.06.22
刈部 けい子日本政府観光局(JNTO)が発表した2018年5月の訪日外国人数は、前年同月比 16.6%増の267万5000人となった。これは2017年5月の229万5000人を38万人以上上回り、5月として過去最高となる。
4月で累計1000万人を超えた今年の訪日客数は、1月~5月で1319万4400人となった。
市場別に見ると、マレーシアを除く19市場で、5月として過去最高を記録した。マレーシアはラマダン(断食)の開始日が5月17日と前年と比べて早まったため、5月中旬の旅行需要に影響があったが、対前年同月比では1.1%とわずかではあるが増加した。訪日客数のランクでは、先月ソンクランの長期休暇があって訪日客数が増加したタイに5位の座を譲ったアメリカが定位置に戻った。なお、4月は前年同月比で減少した香港は、4.9%の増加に転じた。
伸び率では、フィリピンが前年同月比34.1%と高い伸びを示した。マニラ発の訪日クルーズの運航や 3月末からのジェットスター・アジア航空のクラークー関西線の新規就航が訪日者数の増加に貢献した。2位の中国は先月に引き続き、個人旅行に加えて団体旅行が大幅に増加した。また、欧米豪では、ビザ要件緩和の影響で昨年来常に高い増加率を示すロシアを含め、9市場すべてで前年同月比 2 桁増を記録した。
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