データインバウンド
【訪日外国人数】2018年7月は283万2000人、中国87.9万人で単月で過去最高を記録!
2018.08.17
刈部 けい子日本政府観光局(JNTO)が発表した2018年7月の訪日外国人数は、前年同月比 5.6%増の283万2000人となった。これは2017年7月の268万2000人を15万人以上上回り、7月としては過去最高となる。
これで2018年1~7月の累計は、1873万900人となった。
例年訪日客が増える夏休み期間の7月にしては伸びは鈍化したが、JNTOによると、これは大阪府北部地震や、西日本の豪雨が影響が見られるとのこと。これまで訪日者数の伸びを牽引してきた東アジアのうち、韓国と香港で前年同月を下回った。
市場別に見ると、中国が単月として過去最高を記録。夏季休暇シーズンでクルーズを含む家族旅行の需要が高まったこと、有効な個人数次ビザの保有者の増加で気軽に訪日旅行を楽しむ層が増えたことがその理由に挙げられる。また、15市場(台湾、タイ、シン ガポール、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、英国、フランス、 ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で7月として過去最高を記録している。
市場別のシェアでは、東アジアが前年同月比1.7ポイント減の76.8%、東南アジア+インドは前年同月比1ポイント増の7.8%、欧米豪は前年同月比0.6ポイント増の11.3%となった。
伸び率では、ベトナムとタイが前年同月比30%を超える高い伸びを示している。ベトナムは夏休みで家族連れが増加し、報奨旅行の催行も多かった。タイは新規就航や増便で航空座席の供給量が前年同月より大きく増加、また7月末に4連休があったことも訪日需要を後押しした。
最新のデータインバウンド
-
2025年4月の訪日客数、桜・イースター需要で単月過去最高を更新。400万人に迫る勢い (2025.05.22)
-
宿泊費・航空券の割安感が日本人気を後押し、2025年夏のアメリカ市場旅行トレンド調査 (2025.05.19)
-
世代で分かれる訪日行動傾向 若年層は体験や持続可能性を重視 ーDBJ・JTBF調査 (2025.05.15)
-
2025年中国人旅行トレンド 労働節に海外渡航急増、日本は安定の人気。中東関心高まる (2025.05.12)
-
サステナブルな旅、関心度は9割超。地域への配慮が新常識にー2025年ブッキング・ドットコム調査 (2025.05.08)
-
2025年2月の外国人宿泊者数1376万人。スノー需要引き続き好調。香川、福井で伸び率増 (2025.05.01)
-
訪日客が一番困ったことは? 「なし」が5割。「混雑」など新たな課題もー観光庁 (2025.04.28)
-
2025年世界の空港ランキング、首位シンガポール・チャンギ空港はじめアジア勢に高い評価 (2025.04.24)
-
2025年1-3月インバウンド消費2.27兆円 中国が最多、2期連続2兆円超え (2025.04.21)