データインバウンド
UNWTO、2018年の世界の旅行人口と2019年の見通しを発表、予測より2年早く14億人に到達
2019.02.12
刈部 けい子UNWTO(国連世界観光機関)が2018年の世界観光統計と2019年の見通しを発表した。それによると、2018年の国際観光客数(1泊以上)は前年から6%増加し、14億人となった。
UNWTOが2010年にまとめた長期予測では、14億人に到達するのは2020年としていたため、2年早く実現したことになる。2010年から8年間で4億5000人の増加、約1.5倍となり、日本のみならず世界中で観光客が増加したことがよくわかる。また、この長期予測では2030年の海外旅行者数は18億人としているが、こちらも前倒しで達成する可能性がある。

中東とアフリカで急成長
国際観光客数は2017年に成長率7%と、2010年以降で最も高い成長を示したが、2018年の6%も、2010年以来二番目の高い伸び率となった。特に目立ったのは中東(10%増)とアフリカ(7%増)の成長だった。アジア太平洋、そしてヨーロッパの地域ではともに世界平均の6%を記録したが、アメリカはハリケーンなど自然災害の影響もあって3%増にとどまった。
UNWTOは成長を促した要因として、経済環境が好調で、主要市場における海外旅行需要が増加していること、テロなどの影響で不安視されていたデスティネーションで回復が進んでいること、航空路線の拡充、ビザ取得要件の緩和を挙げている。
2019年は「様子見」傾向の可能性も
2019年の成長については、アジア太平洋は5%~6%、中東も4%~6%という伸び率を予測するも、世界平均は従来通りの3%~4%の伸びとしている。
2019年の傾向については明暗分かれるが、歓迎すべきは、燃油価格の安定により航空機による旅行が手頃な価格になること、航空路線の充実、新興市場での海外旅行の増加が期待できる点を挙げている。一方で、危惧すべきは世界経済の減速や、イギリスのEU離脱がもたらす不確実性、特定地域における貿易の緊張などから、投資家や旅行者の間に「様子見」傾向が現れる恐れがある点としている。
日本ではゴールデンスポーツイヤーズの到来でさらなる訪日客の増加が期待されているが、同時に世界の動向にも目を向けておきたい。
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