データインバウンド
【訪日外国人数】2019年6月訪日客数6.5%増の288万人、中国88万人で単月過去最高を記録。東南アジアは明暗分かれる
2019.07.19
刈部 けい子日本政府観光局(JNTO)が発表した2019年6月の訪日外国人数は、前年同月比6.5%増の288万人となった。2018年6月から17万人以上増え、6月として過去最高を記録した。これで1~6月の累計は前年同期比4.6%増の1663万3600人となった。
東南アジア3市場は前年同月下回る
市場別に見ると、全体の75.1%のシェアを占める東アジア4市場では、先月は前年同月を下回った韓国、台湾、香港の3市場全てわずかながらも増加に転じ、中国は引き続き2桁台の好調な伸びを示した。中国は単月として過去最高の88万700人で、訪日者数全体の押し上げに貢献した。一方で、東南アジアの3市場が前年同月を下回ったのが目に付いた。そのうちマレーシアは16.4%減の3万500人、タイは14.5%減の6万3000人、インドネシアは12.2%減の4万9300人で、いずれも祝日や学校休暇の移動があったことなどが影響した。
市場別総数では中国が最多で、以下、韓国、台湾、香港、アメリカと続く。
なお、前述のように単月で過去最高を記録した中国のほか、16市場(韓国、台湾、香港、シンガポール、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で6月として過去最高を記録している。
欧米豪は堅調な伸び
6月の伸び率トップはフィリピンの25.3%で、以下ロシア、インド、ベトナムも20%台の伸び率だった。フィリピン、ロシア、ベトナムは新規就航や増便など、インドはインセンティブツアーの増加などもあり、好調な伸びを記録した。また、欧米豪市場では5月に続いて全市場で前年同月を上回った。
編集部おすすめ関連記事:
最新のデータインバウンド
-
2025年6月の訪日客数337万人、1-6月の累計2151万人。前年同期を370万人超上回る (2025.07.17)
-
AIが旅の選び方を変える、旅行業界が注視すべき3つの消費行動の変化 (2025.07.15)
-
2025年アドベンチャートラベルの顧客像に変化、価格上昇や成熟層シフト進む (2025.07.14)
-
2024年の外国人宿泊、4割増の1.6億人泊。石川・愛媛で2倍超、地方急伸の理由は? (2025.07.09)
-
2030年に33兆円 拡大するムスリム旅行市場、日本は女性向け旅先5位 (2025.07.08)
-
2025年4月の訪日宿泊者1729万人、地方比率も30%超。鳥取県は前年比151%増 (2025.07.01)
-
世界の住みやすい都市ランキング2025、大阪7位。首位のコペンハーゲンは観光と生活を両立 (2025.06.30)
-
デジタルノマドビザで旅先に変化 検索動向が示す渡航トレンド (2025.06.24)
-
2025年5月の訪日客数、閑散期でも360万人超え。韓国累計400万人突破 (2025.06.19)