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【外国人宿泊者数】2020年3月インバウンド宿泊者数前年同月比86.53%減の113万人泊、日本人宿泊者も大幅減少

2020.06.01

刈部 けい子

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観光庁が5月29日に発表した2020年3月の宿泊旅行統計調査結果(第2次速報値)によると、全体の延べ宿泊者数は2394万人泊で、前年同月比48.9%の減少となった。日本人延べ宿泊者数は前年同月比40.7%減の2281万人泊で、外国人延べ宿泊者数は前年同月比86.5%減の113万人泊だった。

2月の宿泊統計では、日本人延べ宿泊者数は微増だったが、3月は主要な観光施設が相次ぎ閉鎖され、外出自粛要請があったため、日本人、外国人ともに大きく減少した。

なお、緊急事態宣言の出た4月(第1次速報値)の日本人延べ宿泊者数は前年同月比71.1%減の1053万人泊、外国人延べ宿泊者数は前年同月比97.4%減の26万人泊だった。

2020年3月の延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は4.7%で、先月より8.3ポイント減った。また、宿泊施設全体の客室稼働率は、全体で32.4%と大きく減少した(昨年同月は62.8%)。

すべての都道府県で大きく減少

三大都市圏と地方部での外国人延べ宿泊者数を比較すると、三大都市圏は78万人泊(構成比69.2%)、地方部が35万人泊(同30.8%)。前年同月比では、三大都市圏が84.8%減、地方部が89.2%の減少だった。

都道府県別の外国人延べ宿泊者数は、東京都が31万4700人泊(前年同月比85.4%減)で1位、ついで京都府(16万9030人泊、同70.1%減)、大阪府(13万3000人泊、同90.7%減)、千葉県(6万9400人泊、同79.9%減)、神奈川県(6万3000人泊、同73.3%減)だった。

前年同月比はすべての都道府県でマイナスとなり、特に佐賀県(96.1%減)、山梨県、大分県(共に95.5%減)、北海道(94.3%減)などで、全国平均と比べて減少幅が大きかった。3月の宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位がアメリカ、以下オーストラリア、中国、香港、イギリスで、この上位5カ国・地域で全体の39.7%を占めた。また、20カ国・地域すべてで前年同月比は減少しており、特に台湾(96.7%減)、中国(96.6%減)、タイ(96.4%減)、韓国(95.9%減)のアジア圏は大きく落ち込んだ。

なお、観光庁が5月22日に発表した国内の主要旅行業者48社の3月の旅行取扱額も前年同月比71%減の1200億円と大きく減少した。国内旅行は63.7%で、海外旅行は84.7%減、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向け旅行取扱分)は71.4%減だった。

 

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