データインバウンド
【訪日外国人数】2020年6月訪日客数は2600人、3カ月連続で前年同月比99.9%減。1-6月累計は76.3%減の394.7万人
2020.07.16
刈部 けい子日本政府観光局(JNTO)が7月15日に発表した2020年6月(推計値)の訪日外国人数は、前年同月比99.9%減の2600人だった。4月から3カ月連続して前年同月比99.9%減となり、9カ月連続で前年同月を下回ることになった。ただ、政府の緊急事態宣言が5月に解除されて、留学生などが再入国するケースが増えたことから、過去最少だった5月の1700人からは微増した。
また、1月から6月の合計は394万7000人(前年同期比76.3%減)となった。
なお、JNTOによると訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない。ちなみに4月の訪日客数(暫定値)は2917名で、そのうち776名が観光客だった。
留学生などの再入国者で6月よりは微増
6月の訪日客で最も多かったのは中国の300人、韓国、ベトナム、アメリカが各100人、インドが70人、台湾、フィリピンが各50人だった。前述のように在留資格を持つ留学生などの再入国が増えたとみられる。
日本は現在まで129カ国からの入国を拒否しており、入国規制の緩和はまずビジネスでの往来からとしている。ホリデーシーズンを迎えて、欧州の多くの国が日本からの観光客の受け入れを開始した。JNTOの重点市場でもスペイン、フランス、イタリア、イギリスは日本からの観光客を受け入れるとしている。もっとも、日本はこうした国に対していまだレベル3の渡航中止勧告を継続しており、これらの国からの入国者は引き続き拒否しているため、観光での往来が再開されるのはまだまだ先のことになりそうだ。
最新のデータインバウンド
【訪日外国人数】2024年11月訪日客数318万7000人、累計数3337万人で年間過去最高を更新 (2024.12.19)
2024年アジア太平洋地域の消費トレンド、クレカ支出の3割超が旅行費用に。ミレニアル世代の支出旺盛 (2024.12.17)
世界のトップ100都市デスティネーション・インデックス2024発表、1位はパリ。3位にランクインした東京の評価ポイントは? (2024.12.12)
2024年1-9月の国際観光客数11億人突破、観光収入も大幅増。欧州などで2ケタ成長ーUN Tourism (2024.12.09)
観光立国タイの新たな一歩、同性婚法制化が年3000億円の観光収入増と予測。雇用増への影響は? (2024.12.05)
【宿泊統計】2024年9月外国人延べ宿泊者数2019年比49.8%増の1238万人泊。金沢への注目高まる石川県が伸長 (2024.12.02)
障がいを持つ人の訪日旅行に対する期待と現実の差が明らかに、正確な情報発信も課題に ーアクセシブルツーリズム調査 (2024.11.29)
航空機利用の旅行者が求める空港体験の効率化、生体認証も5割が経験ー2024年 IATA旅行者調査 (2024.11.25)
【訪日外国人数】2024年10月訪日客数331万2000人 単月最高を記録、累計は過去最速で3000万人を突破 (2024.11.21)