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【宿泊統計】2021年7月宿泊者数2991万人泊、6月より1.5倍増で昨秋のGoTo実施時期並みに

2021.10.01

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観光庁が9月30日に発表した2021年7月の宿泊旅行統計調査結果(第2次速報値)によると、全体の延べ宿泊者数は2991万人泊だった。2020年7月と比較すると27.9%増だが、パンデミック前の2019年同月と比べると42.2%減となっている。2021年に入って4月〜6月まで3カ月連続で減少していたが、ここにきてGoToキャンペーンが実施されていた昨秋の水準まで戻った。夏季休暇に入ったことに加え、東京オリンピック開催による高揚感もあり、人流が増えたことが考えられる。

内訳は日本人延べ宿泊者数が2916万人泊で、2020年同月比25.9%増(2019年同月比28.8%減)だった。6月よりは約1000万人泊増えている。

外国人延べ宿泊者数は前年同月比222.7%増の75万人泊(2019年同月比93.1%減)で、こちらは昨年3月以来の大きな数字(と言ってもパンデミック前と比べると1割にすぎないが)となった。五輪開催で訪日した人が増えた関係と見られる。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は2.5%だった。

なお、8月(第1次速報値)も回復傾向は続き、延べ宿泊者数は3047万人泊となっている。(下記グラフの2021年8月の数値は第1次速報値)

7月の日本人と外国人を含んだ都道府県別延べ宿泊者数では、東京都が360万9750人泊で全国で最も多く、次いで北海道、大阪府、千葉県、静岡県が多かった。6月と同様、前年同月比で伸びた都道府県がほとんどだったものの、福島県(3.5%減)、岡山県(0.6%減)、香川県(1.7%減)、沖縄県(25.4%減)は減少した。一方、山梨県は前年同月比71.7%の47万8830人泊と東京都に次いで増加率が大きかった。

2019年同月比では全都道府県でマイナスだったが、減少幅が最も小さかったのは6月と同様に山口県で、7.1%減(26万6910人泊)だった。

7月の都道府県別客室稼働率では、平均が38.2%のところ、1位は島根県(53.2%)、次いで宮崎県(51.0%)、秋田県(50.2%)、青森県(50.2%)、埼玉県(48.0%)で、東京都は9位(44.1%)だった。最下位は沖縄県(25.0%)だった。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数では、東京五輪の影響もあり、12万8190人のアメリカが5カ月連続トップで、中国、イギリス、フランス、オーストラリアと続いた。アメリカ、中国以外はトップ5常連のアジアの国とは異なる顔ぶれになった。上位5カ国で全体の38.9%を占める。


また、観光庁が9月10日に発表した国内の主要旅行業者48社の7月の総旅行取扱額は、前年同月比214.6%(2019年同月比27.2%)の1115億5954万円だった。国内旅行は同160.1%(2019年同月比34.7%)の786億8887万円。海外旅行は同275.8%(2019年同月比3.2%)の52億5535万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向け旅行取扱分)は同2883.2%(2019年同月比155.1%)の276億1532万円だった。前年同月と比べると大幅に増加したもの、2019年同月と比較すると、外国人旅行を除いて、大きく減少した。

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