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【訪日外国人数】2021年の訪日客数は24万5900人、長引くコロナ禍で激減、過去最低を記録

2022.01.21

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日本政府観光局(JNTO)が1月19日に発表した2021年12月の訪日外国人数*(推計値)は、1万2100人だった。新型コロナウイルス感染症の影響が出る前の2019年同月比では99.5%減に相当する。また、前年同月比でも79.4%減となり、11月よりもさらに減少したことになる。

これで、1月から12月までの累計は2019年比99.2%減(2020年比では94%減)の24万5900人となった。

 

オミクロン株の登場で日本の水際対策は強化され、2021年11月30日以降は外国人の新規入国が停止となっており、12月はその影響で前月を大きく下回った。

12月の訪日数を市場別に見ると、中国からの1800人、インドの1200人、韓国の1100人、アメリカの1000人までが千人台、それ以外は200〜300人からで二桁の国、地域も多かった。オミクロン株による感染再拡大で各国・地域から日本への直行便は引き続き大幅な運休・減便となっている。

また、同日に発表された2021年10月の訪日客数(暫定値)は2万2113人で、そのうち2287人が観光客だった。

年間訪日客数は過去最低を記録

2020年を1年間通して見ると、1月は4万人台を記録したものの、2月〜6月は1万人前後と低迷、東京五輪の始まった7月は年間最多となる5万人を超えたものの、その後は減少し、結局年間の訪日客は24万5900人。JNTOの統計にある最も古い記録である1964年、奇しくも前回の東京五輪開催年の35万2832人をも下回ることになった。

一方で出国した日本人数も2019年比97.4%減の51万2200人で、こちらは1970年以来の少なさだった。

国・地域別では中国、ベトナム、アメリカ、韓国が2万人以上、そのほかは1万人以下だったが、トップ5常連の台湾や香港というヘビーリピーターのいる市場からの訪日が少なかったのが目立った。総数的にはどこも2019年の1%に満たないところがほとんどだった。

訪日客数に関しては2030年に6000万人という政府の目標があるが、パンデミックという予想外の出来事で目標ははるか彼方にある。これについて和田浩一観光庁長官は会見で、新型コロナウイルスの感染拡大で「国際的に観光需要が蒸発した」と話した。この年末年始もオミクロン株による感染再拡大があって、明るい展望が描けない状況にあるのが残念だ。

*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない

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