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【訪日外国人数】2022年2月訪日客数1万6700人、厳しい入国規制で1月よりさらに減少

2022.03.17

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日本政府観光局(JNTO)が3月16日に発表した2022年2月の訪日外国人数*(推計値)は、1万6700人だった。新型コロナウイルス感染症の影響が出る前の2019年同月比では99.4%減に相当する。前月からは1100人ほど減少したが、前年同月比では127.1%増となる。これは2021年では2月が最も訪日客が少なかったことが影響している。

2021年11月下旬にオミクロン株の登場で水際対策が強化され、外国人の新規入国が停止となったことで、2021年12月以降訪日客数は1万人台で推移している。ただし、3月1日からの規制緩和で、観光目的以外の外国人の新規入国が一定の条件下で認められるようになったため、現在は商用や留学生、技能実習生らも入国が可能だ。なお、入国者総数には制限があり、3月1日からは1日当たり5000人目途、3月14日からは同7000人目途となっている。政府は4月より上限1万人への引き上げも検討しているという。

毎週の「世界の動き」でもお伝えしているように、欧州やアジアなどでは、ウィズコロナへの方針転換から、観光客を受け入れる国々も増えてきている。ただし、日本ではここまで観光客へは門戸が開かれていないため、観光客も含めた相互往来が可能になるには、まだ時間がかかるとみられる。

2月の訪日数を市場別に見ると、トップ5は、ベトナムの2600人、中国の2400人、インドの1700人、フィリピンの1000人で、それ以外は1000人未満だった。なお、各国・地域から日本への直行便は引き続き大幅な運休・減便となっている。

また、同日に発表された2021年12月の訪日客数(暫定値)は1万2084人で、そのうち701人が観光客だった。

*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない

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