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2022年航空会社人気ランキングSkytrax発表、カタール航空2連覇 ANAは4位 JALは6位に

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世界の航空機と空港の格付けで有名なSkytraxが、3年ぶりのリアル開催となった9月下旬のワールド・エアライン・アワードで、2022年の各賞の受賞者を発表した。大賞となる世界最高の航空会社賞(World’s Best Airlines)はカタール航空が2年連続7度目の受賞を果たした。

航空業界のアカデミー賞とも呼ばれるワールド・エアライン・アワードは1999年に創立。オンライン形式の利用者アンケートの結果によって受賞が決まるので、乗客による人気投票ともいえるだろう。今回の調査は2021年9月〜2022年8月に行われた。調査に使用された言語は英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、日本語、中国語で、対象は350以上の航空会社、100カ国以上の利用者からの投票があった。

 

カタール航空はコロナ禍の対応で2連覇

世界一の航空会社に選ばれたのは、今年創立25周年を迎えたカタール航空で、他にも世界一のビジネスクラス賞などを含む合計9つの賞を受賞。今冬開催のサッカーワールドカップのオフィシャル・エアラインでもある。

Skytraxはカタール航空について、「最高賞の受賞はカタール航空の高い水準を示すものであり、顧客に満足してもらうために、航空会社のスタッフ一人ひとりが懸命に努力し、献身的に働いていることが評価されたものだ。新型コロナウイルス感染症の流行期間中、30都市以上の目的地に一貫してフライトを提供した最大規模の航空会社であり、それが利用客から高く評価される結果になった」とコメントした。

2位となったのはシンガポール航空で、こちらもカタール航空と同様に合計9つの賞を獲得。3位はエミレーツ、4位は全日空、5位はカンタス航空、日本航空は6位だった。ほかに、北米ではデルタ航空が合計6つの賞を受賞、欧州ではトルコ航空が欧州最高の航空会社賞を含む4つの賞を受賞した。

長引くゼロコロナ政策の影響を受けた中国や香港、台湾の航空会社は、軒並み順位を下げている。

また、前年28位から20位に大きくジャンプアップしたインドの航空会社ビスタラは、インドと南アジアでの最高の航空会社と最優秀スタッフサービス賞を受賞した。

日系の2社についてみると、総合4位の全日空は他に、機内清潔度、空港サービス、アジアの航空会社の航空スタッフや乗務員によるサービスの3部門で受賞。客室乗務員ではシンガポール航空についで2位だった。総合6位の日本航空は、機内清潔度で3位に入った。

機内清潔度に関しては、下の表のようにアジア勢が圧倒している。

 

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