データインバウンド
【宿泊統計】2022年7月の延べ宿泊者数3982万人泊。回復傾向続き6月より530万人泊増加
2022.10.03
観光庁が発表した2022年7月の宿泊統計(第2次速報)によると、延べ宿泊者数(全体)は2019年同月比で23.1%減の3982万人泊だった。前年同月比では31.9%増となった。
内訳は日本人延べ宿泊者数が2019年同月比で4.5%減の3913万人泊、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比93.6%減の70万人泊だった。それぞれ、前年同月比では33.0%増、11.3%減となった。
また、2022年8月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、2019年同月比で26.1%減の4672万人泊、日本人延べ宿泊者数は2019年同月比14.5%減の4595万人泊。外国人延べ宿泊者数は2019年同月比91.9%減の77万人泊だった。
7月の宿泊者数は3年ぶりに行動制限のない夏休みとあって、6月と比べると530万人ほど増加した。日本人に関しては2019年の水準の95.5%まで回復している。一方、8月の第1次速報では総数は4672万人泊と、ここ2年で初めて4000万台を突破した。
沖縄県は倍増、3つの県ではコロナ前よりプラスに
都道府県別の延べ宿泊者数では、東京都が487万3390人泊(2019年同月比28.1%減)で1位。以下、北海道、大阪府、沖縄県、神奈川県と続く。なお、2019年同月比では20〜30%減前後が多い中で、3つの県がプラスに転じている。山口県が先月に引き続き2ケタ台のプラスで12.8%増の32万4210人泊、徳島県が3.1%増、高知県が4.4%増だった。
また、前年同月比では鳥取県、島根県、宮崎県を除く、ほかの都道府県では増加しており、特に沖縄県では107.3%増(2019年同月比38.3%減)、京都府73.1%増(2019年同月比27.1%減)と、定番の観光地は夏休みも人気だった。
国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位がアメリカで13万3670人泊、ついで韓国(4万4180人泊)、中国(4万120人泊)、ベトナム(2万7260人泊)、シンガポール(1万7550人泊)となり、この上位5カ国で全体の46.5%を占める。韓国は6月の1.5倍となり、2位に浮上した。
2019年同月比では9割以上減少している国が多いが、前年同月比ではシンガポールが5倍、タイが4倍、韓国、台湾、ベトナムが3倍となった。
また、観光庁が9月9日に発表した主要旅行業者45グループの7月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対前年同月比160.5%(対2019年同月比44.1%)の1803億3190万円となった。
海外旅行は対前年同月比572.8%(対2019年同月比18.2%)の300億6309万円、国内旅行は対前年同月比187.3%(対2019年同月比65.7%)の1487億4474万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は対前年同月比5.5%(対2019年同月比8.4%)の15億2407万円だった。
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