データインバウンド
世界の入国規制状況は? 10/24時点で規制なし101カ国・地域。カナダやタイが規制完全撤廃
2022.10.26
UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは毎週、入国規制を撤廃した国の数を発表している。
最新(10月24日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは101カ国・地域となった。前回9月23日の時点では90カ国・地域だったので、1カ月で11カ国・地域が増えたことになる。
新規規制撤廃の11カ国・地域の内訳は以下の通り
欧州 1:ルクセンブルク
北中南米 5:アングィラ、バルバドス、カナダ、エクアドル、ガイアナ
アジア太平洋 3:カンボジア、パプアニューギニア、タイ
アフリカ 1:ボツワナ
中東 1:レバノン
欧州で開国45番目となったルクセブルクは、10月1日にすべての規制を撤廃した。前回も書いたが、EU内で規制が残る主だった国はドイツ(中国在住者[中国在住のドイツ国籍者を除く] は重要な渡航理由が必要)とスペイン(陰性証明とワクチン接種証明)となっている。
また今回5カ国と最も多くが開国したアメリカ大陸ではバルバドスが9月23日、カナダとアングィラは10月1日、ガイアナは10月7日、エクアドルは10月20日にすべての規制を撤廃した。
アジア太平洋では、かなりの観光客が戻りつつあるといわれるタイが10月1日に、それまで残っていたワクチン接種証明書又は陰性証明書の提示を不要とし、カンボジアが10月4日、パプアニューギニアが10月6日に規制を撤廃した。なお、韓国は10月1日に入国時のPCR検査が不要となったが、入国時に検疫情報事前入力システムQ-Codeの提出がまだ必要なため完全撤廃とはなっていない。
10月21日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが45%で9月23日から4ポイントアップ、なんらかの規制ありが51%、厳格な規制は0.9%となった。地域別では、欧州が最も規制撤廃が進んでおり、規制なしが83%に上る。一方、アフリカではなんらかの規制ありがいまだ8割前後あり、1カ月前から大きな変化はない。アジア太平洋ではなんらかの規制ありが76%から69%に減少したものの、今も4%が厳格な規制となっている。
【入国規制なしの101カ国・地域一覧 10月24日時点】
欧州 45:アルバニア、アルメニア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、モルドバ、ルーマニア、サンマリノ、セルビア、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、ウズベキスタン
北中南米 27:アングィラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、バハマ、バルバドス、ベリーズ、ボネール島、英領ヴァージン諸島、カナダ、ケイマン諸島、コスタリカ、キュラソー島、ドミニカ、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ジャマイカ、メキシコ、パナマ、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、トリニダード・トバゴ、アメリカ領ヴァージン諸島
中東 6:バーレーン、エジプト、クウェート、レバノン、オマーン、イェメン
アジア太平洋 13:アフガニスタン、オーストラリア、ブータン、カンボジア、クック諸島、フランス領ポリネシア、グアム、マレーシア、ニュー・カレドニア、パプアニューギニア、サモア、タイ、バヌアツ、ベトナム
アフリカ 10:ベナン、ボツワナ、カーボ・ベルデ、コンゴ、ガボン、レソト、マダガスカル、ナミビア、レユニオン、スーダン
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