データインバウンド
【訪日外国人数】2022年10月訪日客数49万8600人、インバウンド解禁で倍増。韓国市場は前月比4倍
2022.11.17
日本政府観光局(JNTO)が11月16日に発表した2022年10月の訪日外国人数*(推計値)は、49万8600人だった。前月から一気に倍増した。前年同月比は2154.8%増、新型コロナウイルス感染症の影響が出る前の2019年同月比では80%減に相当する。
6月以降、毎月2万人ずつ増えてきている状況だったが、10月は9月より29万2100人と桁違いに増加した。10月11日から個人の海外旅行を解禁した成果があらわれた。1カ月の訪日客数が40万人を超えたのは、外国人観光客の新規受け入れを再開した3月以来、初となる。
10月の訪日客数を単純日割りで計算すると、1日1万6083人だった。2022年1月から10月までの累計は152万7200人で、2019年比94.3%減(2020年比616.7%増)だった。同日に発表された2022年8月の訪日客数(暫定値)は16万9902人で、そのうち3万1441人が観光客**だった。なお、9月29日まで週次で観光庁が公表してきた今後の新規入国希望者数は、10月11日をもって入国者健康確認システム〔ERFS〕への申請が不要になったことに伴い、人数の発表はなくなった。
一方、10月の日本人のアウトバウンドは9月よりも3万435人増え、34万9600人となった。2019年同月比79%減で、前年同月比では587.6%増だった。夏休みで一気に海外旅行が増えた今年8月には38万人を記録したが、それには及ばなかった。
10月の訪日数を市場別に見ると、トップ5は韓国の12万2900人、アメリカの5万3200人、香港3万6200人、台湾3万5000人、タイ3万4100人だった。特に韓国は9月の3万人から4倍となる大幅な伸びを記録した。日本側の入国規制緩和とともに、韓国側でも帰国時のPCR検査が撤廃されたため、一気に増えたとみられる。また、円安ドル高の影響で米国からの観光客も増えている。
*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない
**この場合の観光客とは短期滞在の入国者から商用客を引いた入国外国人で、観光目的での渡航が認められていない状況下でも、統計上は一定程度の人数が「観光客」に振り分けられカウントされている。
最新のデータインバウンド
2024年世界平和度指数、アイスランドが首位堅持、日本は17位に後退。紛争の増加とともに平和度悪化 (2024.07.16)
サステナブル・トラベルへの関心の高さと旅行者が感じる課題ーブッキング・ドットコム2024年調査 (2024.07.11)
7割の訪日客がサステナブルツーリズムを重視、台湾・タイ・インドネシアで意識高くー観光庁調査 (2024.07.09)
訪日客が一番困ったことは? 3割がごみ箱の少なさを指摘、言語の問題をあげる人が増加ー観光庁 (2024.07.08)
2023年宿泊統計調査の確定値、外国人宿泊者数2019年比1.8%増の1億1775万人。都市と地方部で差が大きく (2024.07.05)
世界で最も住みやすい都市ランキング2024 ウィーンが3年連続首位、大阪9位。都市の住宅供給不足が課題に (2024.07.04)
【宿泊統計】2024年4月外国人延べ宿泊者数 1450万人泊、2019年同月比28.5%増。石川大きく伸びる、四国も堅調 (2024.07.01)
航空業界のアカデミー賞、Skytraxベスト・エアライン賞2024発表、カタール航空が2年ぶり世界一。ANA4位、JAL6位 (2024.06.27)
2024年IMD世界競争力ランキング、シンガポールがトップに。アジア勢好調も日本は38位にランクダウン (2024.06.24)