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世界で最も安全な航空会社ランキング2023、創設100年の豪州カンタス航空トップに返り咲く

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世界の航空機の安全・製品格付けウェブサイト「AirlineRatings.com」が例年発表する「安全な航空会社ランキング」の2023年版が発表された。今回のトップは前年7位から返り咲いたオーストラリアのカンタス航空だった。

 

優れたシステムを多数導入するカンタス航空、トップ20の順位は僅差

2013年6月に発足したAirlineRatingsは、モニターする世界の航空会社385社を、ICAO(国際民間航空機関)やIATA(国際航空運送協会)の認定監査、過去5年間の墜落事故、過去2年間の重大事故の記録や保有期待の年齢、パイロット訓練の分析評価、新型コロナウイルス感染症対策などさまざまなデータを組み合わせて総合的に評価している。2023年に最も安全と評価されたのは、1922年創立のカンタス航空だった。

AirlineRatings編集部は、カンタス航空の選出にあたり、100年にわたる運航の歴史の中で、世界で最も古く継続運航している航空会社が、運航と安全において驚くべき記録を積み重ねており、現在、業界で最も経験豊富な航空会社として受け入れられていることを指摘した。

カンタス航空は、パイロットと航空管制官との間で直接データリンク通信を行うフューチャーエアナビゲーションシステムの開発、航空機と乗務員のパフォーマンスを監視するフライトデータレコーダー、グローバルナビゲーションサテライトシステムによる自動着陸、RNPによるいかなる天候においても山岳地帯への正確なアプローチなどを率先して行ってきた。また、衛星通信を利用して全航空機のエンジンをリアルタイムで監視し、安全上の大きな問題になる前に問題を発見することを可能にした航空会社の先駆者でもある。

トップ20のリストは以下の通りだが、AirlineRatingsのジェフリー・トーマス編集長によると、「最も安全な航空会社のトップ20はいずれも業界で際立っており、安全、革新、新型機の導入の最前線にいる航空会社ばかりで、航空会社間の差は非常に小さく、彼らはすべて傑出している」という。

 

最も安全な「格安」航空会社20社も発表

今回もまた、世間の関心に応えるべく、最も安全な格安航空会社20社も発表された。顔ぶれはアルファベット順に、エア・アラビア(アラブ首長国連邦)、エアアジア・グループ(マレーシア)、アレジアント航空(アメリカ)、エア・バルティック(ラトビア)、イージージェット(イギリス)、フライドバイ(アラブ首長国連邦)、フロンティア航空(アメリカ)、ジェットスター航空(オーストラリア)、ジェットブルー航空(アメリカ)、インディゴ(インド)、ライアンエアー(アイルランド)、スクート(シンガポール)、サウスウエスト航空(アメリカ)、スパイスジェット(インド)、スピリット航空(アメリカ)、ブエリング航空(スペイン)、ベトジェットエア(ベトナム)、ボラリス(メキシコ)、ウエストジェット航空(カナダ)、ウィズエアー(ハンガリー)だった。

多くの格安航空会社と異なり、これらの航空会社はすべて厳しい国際航空運送協会の運航安全監査(IOSA)に合格しており、良好な安全記録を持っているとのことだ。

 

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