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欧米豪6カ国で人気の海外旅行先ランキング、日本の順位や期待することは?

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インターネットを活用した市場調査を手掛けるGMOインターネットグループが、北米およびヨーロッパ、オセアニア地域の6カ国を対象に「海外旅行に関する意識調査」を発表した。この調査は、2022年10月にアジア10カ国と地域を対象に実施した同様の調査の第2弾として、欧米とAPAC間でどのような差が見られるのかを探ったものだ。

今回の調査地域は、アメリカ・カナダ・イギリス・ドイツ・フランス・オーストラリアの6カ国で、調査対象は20~69歳の男女計3000名で、6カ国ぞれぞれ500名ずつとなっている。調査期間は、2022年11月22日~25日と12月23日~28日で、インターネットで行われた。
(図版出典:GMOリサーチ株式会社 海外旅行に関する意識調査)

 

APACでは日本が行きたい国ナンバーワン、アメリカは全方面に人気

近い将来もっとも行きたい国を尋ねたところ、北米ではイタリア(10.5%)、イギリス(9.0%)、オーストラリア・日本(同率6.8%)だった。なお、北米内の渡航は除いている。ヨーロッパでは、アメリカ(10.2%)、スペイン(9.3%)、イタリア(7.7%)が上位3カ国を占める結果となった。一方、APACでは日本(20.3%)、韓国(6.6%)、アメリカ(5.4%)が上位3カ国にランクインしている。

国別に見ると、行きたい国1位になったのは、アメリカではイタリア(14.1%)が、イギリス・フランス・カナダではアメリカが(14.2%・9.7%・18.8%)、ドイツではスペイン(10.9%)が、オーストラリアではニュージーランド(11.0%)だった。

ちなみに、前回行ったアジア10カ国における海外旅行調査の同じ質問では、日本はアメリカ・台湾(同率)、それ以外の9カ国・地域は日本が行きたい国1位という結果だった。

近い将来ということで、全体的に実現可能な近隣の国を選ぶ傾向がある中で、アメリカは全方面から人気が高い。一方で、今回の調査対象の6カ国のうち、フランス、オーストラリア、カナダの3カ国で日本が3位以内に、アメリカとイギリスでは5位以内にランクインしている。ドイツを除く5カ国で、アジアの中で唯一日本が最も行きたい国5位以内にランクインしており、アジアに留まらず欧米豪圏でも訪日旅行への関心が高まっていることが分かった。

 

訪日理由は日本独自の文化体験

次に、行きたい国を選んだ理由を、国ごとに見ていくと、アメリカを選んだ理由としては「観光名所が多い」(25.4%)、「独自の文化体験」(13.5%)、「独自の自然景観」(9.9%)の順に回答数が多い。 イタリアを選んだ理由は「伝統料理」(29.0%)、「独自の文化体験」(24.2%)、「歴史的建造物・史跡」(12.6%)。日本を選んだ理由には「独自の文化体験」(22.6%)、「伝統料理」(18.5%)、「観光名所が多い」(14.4%)。寺社仏閣などの建築物、世界的に人気の高い日本食など、日本独自の文化に魅力を感じている人が多いようだ。

行きたい国に日本を選んだ回答者を対象に、日本を訪れたらどんな体験をしたいかという質問に対しては、全体では「日本食を食べる」「自然・景勝地の観光」「歴史的建造物の観光」「四季を体感」「ギャラリーや美術館を訪れる」が上位5位となった。さらに、「農山漁村体験」への関心も各国において高いほか、アメリカ・カナダでは「ポップカルチャー体験」への票が多く、オーストラリアでは「温泉」「ショッピング」の回答が多数見られた。

前回のアジアにおける調査結果では日本とインドネシアで7割以上が、今後1年間に「海外旅行の予定はない」と回答しており、アジアではまだ海外旅行に慎重な声が多いと考えられるが、北米では63.1%、ヨーロッパでは69.4%、APACでは56.9%が1年以内に1回は海外旅行の予定があると回答しており、海外旅行に対する意欲の高さがうかがえる。

 

 

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