データインバウンド
世界の入国規制状況は? 2/27時点で規制なし114カ国・地域。中国からの渡航規制解除進む
2023.03.02
UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは毎週、入国規制を撤廃した国の数を発表している。
最新(2月27日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは114カ国・地域となった。前回2月13日の時点では99カ国・地域だったので、この2週間で15カ国・地域が規制を撤廃したことになる。
新規規制撤廃の15カ国・地域の内訳は以下の通り
欧州 6:フランス、ギリシャ、マルタ、モナコ、タジキスタン、トルコ
北中南米 4: エクアドル、フランス領ギアナ、グアドループ、ウルグアイ
アジア太平洋 3:フィジー、フランス領ポリネシア、ニューカレドニア
アフリカ 2:レユニオン、サントメ・プリンシペ

なかでも欧州は最も多い6カ国が規制を撤廃した。フランスは2月16日に中国、香港、マカオからの入国者に対する新型コロナウイルス検査義務を撤廃し、フランス領のギアナやポリネシアでも同様だった。このように中国人からの渡航者への規制を撤廃した場合が多く、1月から掲載されている中国からの入国者に対してなんらかの規制をしているの国と地域のリストも、2月13日の33の国と地域から、9つ減って24の国と地域になっている。内訳は欧州(15→11)、アジア太平洋(8→6)、北中南米(6→4)、アフリカ(2→1)、中東(2)だ。

なお、フィジーは2月14日にワクチン接種と旅行保険の証明書の提出が必要となくなり、入国制限がすべて撤廃され、ウルグアイは2月23日に旅行保険の義務化は新型コロナウイルス関連のみではないとの発表があり規制なしと見なされるなど、中国関連以外の規制撤廃もあった。

2月27日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが51%で2月13日から6ポイント増加、なんらかの規制ありが45%に減った。地域別では、相変わらずアフリカとアジア太平洋での撤廃が遅れており、なんらかの規制がある国・地域がまだ6割もある。
【入国規制なしの114カ国・地域一覧 2月27日時点】
欧州 37:アルバニア、アルメニア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、モンテネグロ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、モルドバ、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニア、スイス、タジキスタン、トルコ、ウズベキスタン
北中南米 31:アングィラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、バハマ、バルバドス、ベリーズ、バミューダ諸島、ボネール島、英領ヴァージン諸島、ケイマン諸島、キュラソー島、ドミニカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ジャマイカ、メキシコ、モントセラト、パナマ、パラグアイ、ペルー、セントルシア、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、トリニダード・トバゴ、ウルグアイ、アメリカ領ヴァージン諸島
中東 7:バーレーン、エジプト、クウェート、レバノン、オマーン、アラブ首長国連邦、イェメン
アジア太平洋 19:アフガニスタン、アメリカ領サモア、ブータン、カンボジア、クック諸島、フィジー、フランス領ポリネシア、インド、ラオス、マレーシア、ニューカレドニア、ニュージーランド、パプアニューギニア、サモア、シンガポール、スリランカ、台湾、バヌアツ、ベトナム
アフリカ 20:アルジェリア、ベナン、ボツワナ、カーボ・ベルデ、コンゴ、エリトリア、エスワティニ、エチオピア、ガボン、ガンビア、レソト、マダガスカル、ナミビア、レユニオン、ルワンダ、サントメ・プリンシペ、セネガル、ソマリア、スーダン、チュニジア
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