データインバウンド
世界の入国規制状況は? 2/13時点で規制なし99カ国・地域。中国からの渡航規制は33に
2023.02.15
やまとごころ編集部UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは毎週、入国規制を撤廃した国の数を発表している。
最新(2月13日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは99カ国・地域となった。前回1月16日の時点では96カ国・地域だったが、この4週間の変化では4カ国・地域が規制を撤廃し、新たに1カ国が導入したことになる。
新規規制撤廃の4カ国・地域の内訳は以下の通り
北中南米 1: セントルシア
アジア太平洋 3: インド、シンガポール、台湾
入国規制を再導入した1カ国は以下の通り
欧州 1:ギリシャ
インドは1月1日から再度義務化していた中国、香港、日本、韓国、シンガポール、タイからの入国者に対する事前のPRC検査を2月10日に廃止した。シンガポールは2月13日にワクチン接種有無を問わないこととし、台湾は2月7日に入境者のPCR検査を廃止した。東カリブ海に浮かぶ島国であるセントルシアは2月1日に規制を撤廃した。また、ギリシャについては1月31日から2月14日まで中国からの入国者にPCRの陰性証明を求めている。
なお、デスティネーショントラッカーでは、1月から、ギリシャのように中国からの入国者に対してなんらかの規制をしているの国と地域をリストアップして、別項目で提示している。1月3日の1カ国から徐々に増え、現在33カ国と地域となっている。内訳は欧州(15)、アジア太平洋(8)、北中南米(6)、アフリカ(2)、中東(2)となっている。
2月13日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが45%で1月16日から2ポイント増加、なんらかの規制ありが52%に減った。地域別では、アフリカとアジア太平洋ではまだ6割以上で規制があることがわかる。
【入国規制なしの99カ国・地域一覧 2月13日時点】
欧州 31:アルバニア、アルメニア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ジョージア、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、モンテネグロ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、モルドバ、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニア、スイス、ウズベキスタン
北中南米 27:アングィラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、バハマ、バルバドス、ベリーズ、バミューダ諸島、ボネール島、英領ヴァージン諸島、ケイマン諸島、キュラソー島、ドミニカ、ドミニカ共和国、エルサルバドル、グレナダ、グアテマラ、ジャマイカ、メキシコ、モントセラト、パナマ、パラグアイ、ペルー、セントルシア、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、トリニダード・トバゴ、アメリカ領ヴァージン諸島
中東 7:バーレーン、エジプト、クウェート、レバノン、オマーン、アラブ首長国連邦、イェメン
アジア太平洋 16:アフガニスタン、アメリカ領サモア、ブータン、カンボジア、クック諸島、インド、ラオス、マレーシア、ニュージーランド、パプアニューギニア、サモア、シンガポール、スリランカ、台湾、バヌアツ、ベトナム
アフリカ 18:アルジェリア、ベナン、ボツワナ、カーボ・ベルデ、コンゴ、エリトリア、エスワティニ、エチオピア、ガボン、ガンビア、レソト、マダガスカル、ナミビア、ルワンダ、セネガル、ソマリア、スーダン、チュニジア
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