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【宿泊統計】2022年12月の延べ宿泊者数は4690万人泊。2019年水準までほぼ回復、外国人宿泊者数も6割まで戻る

2023.03.01

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観光庁が発表した2022年12月の宿泊統計(第2次速報)によると、延べ宿泊者数(全体)は2019年同月比で0.5%減の4690万人泊だった。前年同月比では19.7%増となった。

内訳は日本人延べ宿泊者数が2019年同月比で7.8%増の4092万人泊で、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比34.9%減の598万人泊だった。それぞれ、前年同月比では5.3%増、1711.9%増となった。

また、2023年1月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、2019年同月比で7.8%増の3931万人泊、日本人延べ宿泊者数は2019年同月比1.1%減の3309万人泊。外国人延べ宿泊者数は2019年同月比32.5%減の622万人泊だった。

12月の宿泊者数は、2カ月ぶりに減少に転じた。11月と比べて日本人宿泊者数が140万人泊減少した一方、外国人宿泊者数は10月からの入国規制緩和に加え、クリスマス休暇需要もあり220万人泊増加し、日本人減少分をカバーするほど好調だった。

 

トップ5の顔ぶれ変わらず。東京、北海道、京都はコロナ前を上回る

都道府県別の延べ宿泊者数では、東京都が776万6950人泊(2019年同月比10.5%増)で1位。以下、大阪府、北海道、京都府、千葉県と続く。順位の入替えはあるものの、トップ5の顔ぶれは先月と変わらなかった。コロナ前の2019年同月比でみると、東京都をはじめ、北海道、京都府、神奈川県とコロナ前を上回る客足となっている。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が韓国(89万2000人泊)、次いで香港(48万910人泊)、台湾(47万3200人泊)、アメリカ(47万1260人泊)、シンガポール(41万3180人泊)となり、この上位5カ国・地域で全体の56.1%を占める。台湾と香港がともに前月より20万人増、韓国は前月より33万人増と東アジア地域の躍進がめざましかった。

 

2022年の年間延べ宿泊者数(速報値)は4億5397万人泊

なお、観光庁は同日、年間値(速報値)も発表。それによると、延べ宿泊者数(全体)は2019年比23.8%減の4億5397万人泊(前年比42.9%増)だった。内訳は、日本人延べ宿泊者数が4億3721万人泊(2019年比9%減、前年比39.5%増)、外国人延べ宿泊者数は1676万人泊(2019年比85.5%減、前年比288.2%増)となった。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は27%だった。

また、観光庁が2月10日に発表した主要旅行業者43社・グループの12月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対前年同月比132.3%(対2019年同月比65.67%)の2477億8056万円となった。

海外旅行は対前年同月比704.4%(対2019年同月比25.6%)の399億2461万円、国内旅行は対前年同月比110.8%(対2019年同月比96.7%)の1990億6449万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は対前年同月比477.3%(対2019年同月比55.1%)の87億9145万円だった。全国旅行支援の効果で、国内旅行はコロナ前の2019年比で96.7%とほぼ回復している。

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