データインバウンド
世界の入国規制状況は? 9/18時点で規制なし197カ国・地域、中国、ロシア、インドも撤廃
2023.09.20
やまとごころ編集部UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは新型コロナウィルス感染症に関連した入国規制を撤廃した国の数を発表している。
9月18日に公開された最新のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは197カ国・地域となった。前回の記事(7月3日時点)では183カ国・地域だったので、11週間で14カ国・地域が規制を撤廃したことになる。
新規規制撤廃の14カ国・地域の内訳は以下の通り
欧州 2:イスラエル、ロシア
北中南米 3:ボリビア、コロンビア、ニカラグア
アジア太平洋 5:中国、インド、イラン、ミクロネシア連邦、フィリピン
アフリカ 4:アンゴラ、カメルーン、コンゴ民主共和国、トーゴ
▶︎世界の入国規制撤廃国
この期間に規制撤廃した国で目立ったのは、インド、中国、ロシアといった大国だ。5月に規制を再導入していたインドは7月20日、ロシアは8月16日に全ての新型コロナウィルス関連の規制を撤廃、中国は8月30日から搭乗前48時間以内の抗原検査またはPCR検査が不要になり、全ての規制がなくなった。
▶︎世界各地域の規制レベル
9月15日時点の世界の規制レベルは、なんらかの規制ありが7月3日の15%から9%に減少、まったくの規制なしが82%から89%に増えた。地域別に見ると、欧州が96%と引き続き最も規制撤廃が早いが、アジア太平洋、北中南米、アフリカ、中東も80%前後まで進んでいる。
デスティネーション・トラッカーのリストには全部で222の国と地域が記載されているが、現時点でまだ規制が残っているのはこれで25の国と地域となった。
詳細は以下の通りとなる。
【入国規制ありの25カ国・地域一覧 9月18日時点】
欧州 1:ウクライナ
北中南米 7:アルバ、キューバ、マルティニーク(不明)、プエルトリコ、サバ島、シント・ユースタティウス島、シント・マールテン
中東 2:パレスチナ(不明)、サウジアラビア
アジア太平洋 7:キリバス、北朝鮮、モルディブ、ミャンマー、ナウル、パラオ、トルクメニスタン
アフリカ 8:中央アフリカ共和国、ジブチ、リビア、モーリシャス、ナイジェリア、南スーダン、タンザニア、東ティモール
【入国規制なしの197カ国・地域一覧 9月18日時点】
欧州 52:アルバニア、アンドラ、アルメニア、オーストリア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イスラエル、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、モルドバ、ルーマニア、ロシア、サンマリノ、セルビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、タジキスタン、トルコ、イギリス、ウズベキスタン
北中南米 45:アングィラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、バハマ、バルバドス、ベリーズ、バミューダ諸島、ボリビア、ボネール島、ブラジル、英領ヴァージン諸島、カナダ、ケイマン諸島、チリ、コロンビア、コスタリカ、キュラソー島、ドミニカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、メキシコ、モントセラト、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、セントルシア、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、スリナム、トリニダード・トバゴ、タークス・カイコス諸島、アメリカ、ウルグアイ、アメリカ領ヴァージン諸島、ベネズエラ
中東 11:バーレーン、エジプト、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、シリア、アラブ首長国連邦、イェメン
アジア太平洋 42 :アフガニスタン、アメリカ領サモア、オーストラリア、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、クック諸島、フィジー、フランス領ポリネシア、グアム、香港、インド、インドネシア、イラン、日本、韓国、ラオス、マカオ、マレーシア、マーシャル諸島、ミクロネシア連邦、モンゴル、北マリアナ諸島、ネパール、ニューカレドニア、ニュージーランド、ニウエ、パキスタン、パプアニューギニア、フィリピン、サモア、シンガポール、ソロモン諸島、スリランカ、台湾、タイ、トンガ、ツバル、バヌアツ、ベトナム
アフリカ 47 :アルジェリア、アンゴラ、ベナン、ボツワナ、ブルキナファソ、ブルンジ、カーボ・ベルデ、カメルーン、チャド、コモロ、コンゴ、コートジボワール、コンゴ民主共和国、赤道ギニア、エリトリア、エスワティニ、エチオピア、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、レソト、リベリア、マダガスカル、マラウィ、マリ、モーリタニア、モロッコ、モザンビーク、ナミビア、ニジェール、レユニオン、ルワンダ、サントメ・プリンシペ、セネガル、セーシェル、シエラレオネ、ソマリア、南アフリカ、スーダン、トーゴ、チュニジア、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエ
なお、2022年7月より14カ月にわたって掲載した「世界の入国規制状況」ですが、大国を含む大多数の国、地域の新型コロナウイルス関連の規制が撤廃されたことにより、今回をもって更新は終了します。
最新のデータインバウンド
【訪日外国人数】2024年11月訪日客数318万7000人、累計数3337万人で年間過去最高を更新 (2024.12.19)
2024年アジア太平洋地域の消費トレンド、クレカ支出の3割超が旅行費用に。ミレニアル世代の支出旺盛 (2024.12.17)
世界のトップ100都市デスティネーション・インデックス2024発表、1位はパリ。3位にランクインした東京の評価ポイントは? (2024.12.12)
2024年1-9月の国際観光客数11億人突破、観光収入も大幅増。欧州などで2ケタ成長ーUN Tourism (2024.12.09)
観光立国タイの新たな一歩、同性婚法制化が年3000億円の観光収入増と予測。雇用増への影響は? (2024.12.05)
【宿泊統計】2024年9月外国人延べ宿泊者数2019年比49.8%増の1238万人泊。金沢への注目高まる石川県が伸長 (2024.12.02)
障がいを持つ人の訪日旅行に対する期待と現実の差が明らかに、正確な情報発信も課題に ーアクセシブルツーリズム調査 (2024.11.29)
航空機利用の旅行者が求める空港体験の効率化、生体認証も5割が経験ー2024年 IATA旅行者調査 (2024.11.25)
【訪日外国人数】2024年10月訪日客数331万2000人 単月最高を記録、累計は過去最速で3000万人を突破 (2024.11.21)