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国慶節休暇の中国人旅行動向、カップルと一人旅の予約増。最も人気の海外旅行先は?

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2023年の中国の国慶節休暇は9月29日からの8連休となるが、旅行データと分析を手がけるForwardKeysがこの期間の中国出国旅行動向を発表。9月6日時点での当該期間の海外旅行予約は2019年の同時期より58%減少していることがわかった。国際線の回復が遅れているのは、こちらの記事でも明らかになっている。

ただし、連休初日で出国数のピークである9月29日の旅行について、現状ではコロナ前の84%に達し、香港、UAE、マカオはすでに2019年の水準を上回っている。

ForwardKeysの中国市場アナリスト、ナンシー・ダイ氏によると、中国人旅行者は直前予約の傾向が強いため、見通しはそれほど悲惨ではないという。

「航空券の発券データでは、一人旅やカップルの予約が増加していることも示されており、ツアーオペレーター、ホテル事業者、小売事業者は留意する必要がある。若い旅行者には、彼らのニーズを満たすパーソナライズされたオプションの人気がさらに高まっている」とダイ氏は付け加えた。

また、旅行の傾向としては、旅行者の37%が旅行先で6~8泊する予定で、2019年と比較すると3ポイント増となっている。

▶︎国慶節休暇期間の中国発の国際線チケットの売れ行きの変化(9月6日時点)

グラフ上のコメントは左から、9月23日(連休前の土曜日)、9月29日(中秋節)、9月30日(国慶節前日)、10月3日

 

SNS効果でアイスランドの人気上昇

人気がある目的地についてだが、9月に行った調査では、日本と同様に8月10日に団体旅行やパッケージ旅行が解禁された韓国の人気が高く、回答者の10.4%が年内に行きたい海外旅行先として上げている。また、地域別では回答者の半数がアジアへの旅行を希望している。

ついで人気なのが欧州で、34.4%が希望しており、ロングホールの目的地としては最も人気がある。今年初めに中国のSNSでアイスランドの火山に関する旅行コンテンツがトレンドになったせいか、アイスランドがダークホース的な旅行先として浮上しているそうだ。

▶︎2023年中に計画している海外旅行の目的地(2023年9月調査)

また、目的地でしたいことでは、自然の風景を見たり、象徴的な文化的ランドマークを訪れることが世界のどの地域でも際立っていた。滝、ジャングル、草原、山、峡谷、海、砂漠で過ごすことが中国人旅行者のやりたいことリストの上位を占めているという。

(図版出典:ForwardKeys)

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