データインバウンド
【訪日外国人数】2024年2月訪日客数 2019年比7.1%増の278万8000人、春節により台湾・ベトナムで過去最高値を記録
2024.03.21
日本政府観光局(JNTO)が3月19日に発表した2024年2月の訪日外国人数*(推計値)は、2019年同月比7.1%増の278万8000人となった。2月中旬には中華圏における大型連休、旧正月があったことや、うるう年で例年より日数が1日多かったことが増加の要因と考えられる。コロナ禍以降での最多を更新するとともに、2月として過去最高となった。
19市場で2月の過去最高を記録、台湾とベトナムでは単月過去最高を更新
2月の訪日数を市場別にみると、1位は韓国81万8500人、次いで台湾50万2200人、中国45万9400人、香港20万5900人、アメリカ14万8700万人と続いた。トップ5の顔ぶれと順位ともに1月と同じだった。旧正月の大型連休があった中国からは直行便の増便や博多港などへのクルーズ船の寄港もあり、1月より4万人増加した。
今回の調査対象23カ国・地域のうち、韓国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、中東地域の19市場で2月として過去最高を記録。台湾、ベトナムでは単月過去最高を更新した。
2019年同月と比較しての伸び率ではメキシコで166.5%増と突出して高かった。次いで、フィリピンで85.4%増、中東地域で70.8%増、マレーシアで64.2%増、米国で60.5%増などが目立った。中国は2019年比ではいまだマイナス状態が続いているが、1月が56.0%減だったのに対し、2月は36.5%減と約20ポイント回復した。
一方、2月の日本人のアウトバウンドは、1月よりも約14万人増え、97万8900人となった。1カ月の間に3連休が2回あり、休暇が取りやすかったものと思われる。2019年同月比では36.2%減と、1月よりも6ポイント改善した。
*JNTOによる訪日外国人とは、法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者を指す。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外国人数に含まれるが、乗員上陸数は含まれない。
▼訪日客数過去最高を記録した台湾・ベトナム市場
2024年の台湾市場拡大のカギ、日本人の海外旅行増で、地方路線活性化を
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