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インド訪日観光の可能性をボリウッド女優DIAさんが語る

2011.08.31

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出典:やまとごころ.jp

全日本空輸株式会社・株式会社 ジェイティービーによる主催、また日本政府観光局(JNTO)の協力の下、8月29日、ロイヤルパークホテル汐留タワーにおいてボリウッド女優(Dia Mirzaさん)を招請したプレス発表会が行われた。メディア、旅行業界関係者、フィルムコミッション、地方自治体、在日インド商工会議所などが招待された。

Dia Mirzaさんは2000年ミス・インディアとミス・アジアコンテストにて優勝し、2001年からスクリーンデビューしたインド国内で注目を集めているインド・ボリウッド女優である。

ボリウッドとは、インド・ムンバイの映画産業全般につけられた非公式な名称。インドの映画産業は、作品数や入場者数でも世界最大の規模を誇り、インドのほか、南アジア諸国、中近東、東南アジアなど、世界中の海外在住のインド人社会でも人気のコンテンツとして、影響力を持つ。

観光庁・山田審議官からの挨拶から始まり、ビデオ放映、JNTOからインド人観光客誘致についての取り組み説明、そしてDIAさんによるスピーチが行われた。最後は鏡開きで終了。

訪日観光では、日本への入国を簡易化、インド映画ロケ地の受け入れなど、制度見直しの課題がある。また、これまでの技術面を含む経済の強さだけではなく、日本の様々な側面をインドに知ってもらうことも大切ではないかと、Diaさんはメッセージを寄せた。

 

Diaさんとの一問一答記事

映画を通した訪日観光を促進するための日本の課題はありますか

-イギリスやマレーシアでは映画のロケを行いやすいよう、関税や輸送の面で映画制作者が優遇されているの。海外で撮影を行うことで、インドの外に興味を持ってもらう役割を果たしているわ。その結果、特にインドからイギリスへのロケ地訪問者は増えたわね。残念ながら、まだ日本では優遇策が施行されていなくてロケを行いにくいから、インドからの訪日旅行者は少ないのだけど。それに、インドから日本に行く時のVISA取得が難しいことも原因じゃないかしら。それを容易にできれば、もっと多くの人が日本に興味を持つと思うわ。

映画を通して人々を繋げていきたいですか

-もちろんよ。今どんどんインド映画が世界に広まっていっているわ。そうして、人々がもっと身近に感じてほしいの。映画を撮ることでロケ地は重要な観光資源にもなるわ。いつかは日本の文化、美、おもてなしの心を映画で表現したいわね。

今後日本とのつながりをどのように持っていきたいと考えていますか

DIAさん今までの日本とインドは経済面でのつながりが一番大きな割合を占めていたと思うわ。日本は強い経済や自己規律がしっかりしているというイメージがあるけれど、今後は日本の自然の美しさや文化などの情報を発信していくことで、今とは違う新しい繋がりを得られるんじゃないかしら。その様々な日本の良さを伝えていくことで、映画制作者も日本で撮影しようと思い始めるでしょうね。

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