インバウンドニュース
仏教寺院でLGBTQカップルが国際結婚式、多様性を重視する埼玉・川越で。県内初
2023.03.14
やまとごころ編集部埼玉県川越市の最明寺で県内で初となる仏教寺院でのLGBTQ WEDDINGが4月6日に開催される。イスラエルから男性カップルを迎えての国際結婚式だ。
寺院で行う結婚式は仏前結婚式と呼ばれ、当人同士が好伴侶であることを誓う儀式であると共に、出会えた「縁」を仏様に対して感謝する場となっている。いにしえより多様性を受け入れてきた仏教の寺院として、世界中のカップルをセクシュアリティを問わず、仏教国である日本から応援したいとの想いを込めて開催する。
埼玉県川越市は2020年5月に、同性カップルを公的に認証する制度「パートナーシップ宣誓制度」を開始したが、それに合わせて最明寺でもセクシュアリティを問わず同性カップルでも挙げることの出来る仏前結婚式・LGBTQ WEDDINGもスタート。今回が1組目となる。
仏教では「生きとし生けるもの皆幸せであれ」というブッダの教えに従い、性別に関係なく心の在り方次第で誰しもが幸せになれる平等の精神を説いている。最明寺では2021年のコロナ禍においてLGBTQ成人式などを開催する「SAITAMA RAINBOW PRIDE2021」のオンライン配信の会場になる等、日頃よりLGBTQフレンドリーな寺院として地域の当事者たちと交流してきた実績も有る。
また、埼玉県では、2023年3月現在、全国で最も多い40市町がパートナーシップ制度を実施しており、2022年7月には『埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例』が施行されるなど性の多様性を重視した社会づくりが行われている。
一般的に可処分所得と旅行にかける支出が多いLGBTQカップルによるLGBTQツーリズムの市場規模は大きく、インバウンド業界でも注目されている市場である。結婚式を通して、LGBTQフレンドリーな旅先として認知される意義は大きいとみている。
関連インバウンドニュース
2023.08.22
奈良市の2022年観光入込客数、2019年比5割強回復。外国人宿泊者数 米国がトップに
2023.08.08
日本菓子のサブスク「Bokksu」 地方企業と海外向けの菓子を共同開発で地域活性化へ
2023.06.27
北海道の「人」と台湾を繋ぐイベント開催、出会った人に会うツアー販売で関係構築へ
2023.05.23
持続可能な美食の地として注目「ミシュランガイド奈良2023」がデジタルで公開
2023.05.19
観光でより良い社会づくりを目指す、ジャパントラベルアワード2024 エントリー開始
2023.05.16
農林水産省と文化庁、「和食」保護・継承に向けたイベント開催を後押し。ユネスコ無形文化遺産登録10周年を契機に
2023.05.11
西日本を世界のデスティネーションに、関西・中国・四国エリアの広域周遊を目指しDMO4組織が連携
2023.05.09
JNTO、持続的な観光・消費額拡大・地方誘客の実現に向けた訪日プロモーションを展開